憧れは三井寿 (ページ17)

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海南戦に向けてますます忙しくなる湘北バスケ部だったが、私はある事が気がかりだった

それは、

仙道「やあ、Aちゃん」

仙道さんだった

翔陽戦が終わってから、何かにつけて校門の前で待っているのだ

バスケ部に用があるのかと思ったら、用があるのは私らしい

この前の翔陽戦の時も会場で会ってはいたのだが、お互い忙しくてあまり会話出来なかったから、と言われた

「Aちゃんのマネージャー力すごいよ、うちのマネージャーになって欲しかったな」

「いえいえそんな事は」

私と仙道さんが歩いている遠くから、三井先輩と彩子が見ていることに全然気づかずに…

彩子「先輩いいんですか？Aちゃん取られちゃいますよ？」

三井「何言ってるんだ？彩子」

彩子「先輩の顔見てたら分かりますよ！」

仙道さんは家の近くまで送ってくれた

「すいません遠くまで！」

仙道さんはニコッと笑う

仙道「Aちゃんと話せて嬉しいからさ、これくらい全然だよ」

私の頭をぽんぽんすると仙道さんは去っていった

いま頭触られた！？

前に彩子さんが言ってたけど、仙道さんは私に好意があるのだろうか？

わざわざなんとも思ってない女性を送ったりするか？

しないよな！

私の予想が本当だとしたら大変な事になったぞ…

次の日、三井先輩が教室にやってきた

「先輩！どうしたんですか？」

先輩が教室に来るなんて珍しい

三井先輩は私に尋ねた

「来週の日曜日暇か？」

日曜日は確か練習がなくて、1日空いてたはず！

「空いてますよ！」

三井「そしたら夕方17時に公園集合で！」

そう言うと三井先輩はそそくさと去っていった

来週の日曜日ってなんかあったっけ？

そんなこんなで、あっという間に海南戦の日はやってきた

私は時間前に会場に到着し、準備をしていた

「今日は勝てますように！」

その後湘北の選手たちがやってきて全体ミーティングが行われた

赤木「今日は絶対勝つぞ」

湘北「おー！！！」

それぞれが支度を進めている中、私は廊下で仙道さんに会った

「あ！仙道さん！」

仙道「こんにちは、Aちゃん！」

仙道さんは陵南の人たちと一緒にいた

キャプテンの魚住さんに、副キャプテンの池上さんだ

周りの部員たちが仙道さんを茶化す

「仙道ー、この子か？噂の？」

仙道さんは笑った

仙道「うん、ガールフレンドのAちゃんだよ」

そう言うと私の腰に手を回したのだ

仙道「今日は頑張ってね」