転生したら乙女ゲーの悪役令嬢とかベタすぎて笑えないんですけど。

笑えない41 ページ46

『ただいま。カイ、いる？』


やっと帰ってきたー。疲れたよ……。

い、癒し……癒しを…くれ……イケメン…カイ………


「おかえりなさいませ、お嬢様。いかがでしたか？入学式とテストは。」


あ〜目の保養……やっぱりイケメンだよね〜((


『何よ、どうせ知ってるんでしょう？』


「いやいや、そんなことないですよ。」


『へぇ、じゃあ今知ってることだけでいいわ、今日あったこと、全部言ってみなさい？』


カイはかなりの情報通だ。一体どこから仕入れて来るんだか。


「僕が知ってることなんて、せいぜいお嬢様が校門前でメアリさんに絡んでたことと、講堂でバカ王子に殴られたことと、裏庭でメアリさん泣かせたことくらいですよ。」


『全部知ってんじゃん。』


やっべ、つい素が出ちゃった。


「いえ、お嬢様が生徒会長に宣戦布告してたことは知りません。」


息するように嘘つくじゃん。
これもしかして、からかわれてる？


『……知ってるじゃないの。』


「失礼、口が滑りました。ところでお嬢様、このあとはどうされるおつもりですか？まだ夕食までは時間がありますが。」


『疲れた。少し寝るわ。』


「承知しました。では時間になりましたらお部屋に伺いますね。」


『ええ。お願いね。……そういえば、メイは？』


帰ってきてからメイの姿を見てないんだけど。


「メイでしたら、今は荷解きの最中かと。」


『そう。まあ、メイなら大丈夫ね。それじゃあ少し休んでくるわ。』


あ〜眠い。

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