【実況者】My Life #2 (ページ12)

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家のすぐ近くで、車を停めたキヨくん。

「それでさ･･･話なんだけど。」

「はい。」

「俺、Aさんの事好きだわ。」

「えっ･･･。」

「突然ごめん。恋人が居るかさえ知らないのに。」

「い、居ないです。」

「本当？良かった。･･･返事、ゆっくり考えてくれたら嬉しい。」

頷くと、優しく頭を撫でられる。

「まあ、来週俺ん家で実況撮る時に嫌でも会わなきゃいけないけど(笑)」

「嫌では、ないです。」

「ありがと、嬉しい。その時は、なるべく普段通りに接するから。」

「私が普段通りに出来なかったらすみません。」

「そういう素直なとこも好きだから大丈夫。」

照れ過ぎて言葉が出ず、顔を手で覆った。

「かわいっ。･･･ダメ、俺も恥ずかしくなってきた(笑)」

耐えられない程空気が甘い。

「えっと･･･。家まで送って頂いてありがとうございました。」

「おう、またな。」

「はい、また。」

車から降り、見送ってから家に入った。

実況者仲間として仲良くさせて貰ってきたけど、まさか『好き』と言われるとは夢にも思ってなかった。

関係性としては恋愛というより友人、同志という感じだったから。

もちろんキヨくんの事は人として好きだし、告白された時は嬉しかった。

というか、さっきまでの私の反応が･･･答えな気がする。

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