笑っていればいつかは報われる【岩泉一】

１９話 ページ19

貴「…よし…！」
次の日の朝、鏡に向かって自分の顔とにらめっこする

貴「…大丈夫。ね？」
そう自分に言い聞かせて扉を開けた

貴「…え？」
扉を開けると

国「おはようございます」
国見ちゃんが立っていた

貴「…えっと…？」

国「毎朝、俺がAさんと一緒に登校します。

…嫌ですか？」
なんだか捨てられた子犬のような目をしていたので

貴「…いいよ。

というより、全然嫌じゃない！

むしろ嬉しい！ありがとね！国見ちゃん！」
そう言って笑った

国「…いえ」
フイッと顔を背けてしまったが耳が赤かった

国見ちゃんなりの優しさなんだろう

国「Aさんが悲しくないように俺は毎朝一緒に行きます。」
そう言ってくれた

貴「…うん…」


マッキーも国見ちゃんも私のために言ってくれた


それがどれだけ心の支えになっているのだろう


貴「…ありがとね。国見ちゃん」
そう言って前を行っている国見ちゃんに小さく呟いた

国「…何か言いましたか？」

貴「ううん！何でも！」
そう言って笑った

国(…聞こえてるんですよ…///)
途中まで国見ちゃんの頬が赤かったのは多分気のせい

かな？

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