ウチの女はわらわない。【ハイキュー!!】 (ページ19)

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じゅーなな!!!! ページ19

あの日から、西谷と目が合うことが増えた。
私が一方的に見ているから西谷がこっちを向くって感じだけれど。

目が合うと西谷はいつも笑ってくれるから、それが私を優しく締め付ける。

これを友達に言うと、

「恋以外の何物でもない」

と囃し立てられた。
夏樹は、「あのAが？！」と驚いていたが、応援してくれるらしい。

よくよく考えれば、マネージャーの勧誘を受けた日から私は西谷に振り回されっぱなしだ。
良い意味でも、悪い意味でも。

西谷への気持ちを自覚してから、私はある所に不安を感じていた。
それは、マネージャーとしての自分があること。正確に言うと、マネージャーとしての自分の欠落だ。

いつかは、想いを伝えられたら良いと思ってる。それで、良い結果に事が進んで、付き合ったとしたら。

私は、あることに夢中になると他が疎かになるという悪循環が出来やすい傾向にある。
だから、西谷の事ばかり考えて、部活に打ち込めなくなったら。

マネージャーは、想像以上に忙しい。
二人でも休む暇が無いくらいだ。

それが疎かになれば、潔子先輩や部員に迷惑がかかる。
あんなに頑張っている部員達を、マネージャーの私が足を引っ張りたくは無い。引っ張ってもいけない。

これは今の私にしては考えすぎだと言われても否めない。両想いかすら分からないのだから。

しかも、ついこの間自分の気持ちに気付いたばかりなのに、だ。

「おーい、A。また西谷のこと考えてるの？」

「まあ･･･」

「前と別人みたい」

「そう？」

他人から見ても、今の私は私じゃないみたいだ。