実験〜２〜 ページ10
敦｢じ、人体実験って…真逆ですけどみゆきさんもその被害者になるんじゃ…｣
沈黙の間、敦が口を開いたかと思えば不穏な事を口走った。
太｢!!何言っているんだい敦君!!みゆきならきっと無事だ。否、絶対無事だ!!｣
何時もの太宰らしくなく声を荒らげ感情的になる。そんな太宰の虚勢もつかの間、綾辻の
綾｢その小僧の言う通りだ。｣
と氷の様な凍てついた言葉を放った。
綾｢彼奴は新しい実験体に手を付けるのが早い｡更にみゆき君は、桁外れな運動神経や頭脳、技術そしてあの異能力だ。だったら尚更みゆき君は被検体になってしまった筈だ。｣
と又資料を取りに向かうかと思いきや着いてこいと皆を促した。その後に太宰、敦、国木田、辻村の順に続いた。着いた場所は綾辻の人形のコレクションルーム。地下にあり明かりは綾辻の手元にあるランタンのみだ。
綾｢ここなら監視の目は辻村君だけだ。ここからの話はあまり聞かれたくないのでな…先程の続き、みゆき君の無事の可能性の話だが其れは皆無に等しい。｣
｢何故そんな事が分かるのだ！｣と太宰が怒鳴る前に綾辻が止め再び口を開いた。
綾｢俺も一度助けようとした事がある。あれはおよそ一年前だ。ある時、多くの異能力者が行方不明になった事件だ。俺は最後に行方不明になった者が偶然見た事があり、助けるついでにその人形師の素性を暴こうとしたその夜監視の目を盗んでこっそり抜けt｣
辻｢貴方は又、抜け出したんですか?!先生!!｣
綾｢説教は後で受けるから黙っていてくれ辻村君。…で抜けた後まだ無事だろうと思っていた最後の行方不明者の死体が置いてあり奴のアジトはもぬけの殻だった。さらにその死体は…人の姿をしていなかった。｣
ラッキーアイテム
バッグ
ラッキーキャラ
国木田独歩
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作者名：aikattse | 作者ホームページ：http://kattse0624.
作成日時：2018年12月9日 12時
