全「……………」 ページ28
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誰もが沈黙している中、福沢に国木田が問いかけた。
国「それで社長どのようなご判断を?」
全「……」
福「…織田に一任する。」
貴『ッはい!』
わぁっと皆がざわざわする所に敦が
敦「ちょ、ちょっと待ってください、太宰さん!それじゃ、僕に紹介する仕事って…」
太「合格だそうだよ。」
敦「…じ、じゃあ仕事保証人って云うのは?」
貴『俺だ。ようこそ武装探偵社へ、中島敦。』
ナ「おめでとうございまーす!」
谷「お役に立てて良かったです。」
盛り上がっている所に敦は尻込みをする。
敦「い、いやいやいや!こんな無茶で物騒な職場、僕には無理ですよ。」
太「皆を助ける為に爆弾に覆い被さるなんて、中々できる事じゃない。」
ナ「そうですよ。ナオミ感動しました。」
貴『お前なら大丈夫だ。』
敦「でも、」
太「まぁ、君が断るなら無理強いは出来ない。然しそうなると…私は君の今後が心配でならない。まずは、社員寮を引き払わなくてはならないし、君のようにこれといった特技は無くしかも友達も知り合いも居ない者が仕事を探すのはさぞかし大変だ。」
敦「うう…」
太「それに加えお尋ね者の虎ときた。」
敦「あっ…」
太「それがバレたらどの仕事も良くてクビ、悪ければ捕まって射殺。」
敦「しゃ、射殺!!!?」
太「この探偵社なら話は別だけど?」
敦「それってつまり……」
ナ「宜しく御願いしますね、敦さん。ねーお兄様!」
国「規則は守れよ小僧。」
太「じゃあそういう事で。」
敦「そ、そんな…最初から選択肢無いじゃ有りませんか〜」
皆が又ざわざわし出すと福沢は、千代と春野を連れ社長室に戻った。
社長秘書−春野綺羅子
春「結局社長は彼に探偵社に入って欲しいというお考えだったのですか?」
福「…」
福沢は何も答えずお茶を見詰める。
春「あ、茶柱が立っている。善い事が有りそうですね社長。ね、千代ちゃん。」
其れに頷く千代と茶を啜る福沢。
福「スズ、あつっ…。済まないが春野席を外してくれ。」
はいと部屋を後にする春野。
福「して、千代。」
と福沢は口を開き千代を見る。
福「この後は非番だな。」
貴(コクリ)
福「何時もの兄の月命日か?」
貴(コクリ)
福「なら気を付けて行くようにな。」
春「織田さん皆さんがうずまきに行こうと言っていますよ。」
と春野が声を掛けたのを合図に扉に向かう千代。
貴『何時も心配してくれて有難う、諭吉さん。』
そう言って部屋を後にした。
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帽子
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中島敦
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作者名:aikattse | 作者ホームページ:http://kattse0624.
作成日時:2018年10月25日 20時