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裕「来ないでって言ったのに…っ」
玉「うん、ごめん」
裕「お願い、死なないで…」
玉「大丈夫だよ」
ごめんね、裕音。
悲しませるつもりじゃなかったんだ。
どうしても、裕音の晴れ舞台を見たかった。
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玉「泣くなって笑」
裕「だって…パパがいなくなったら…っ」
玉「でもほら、俺は生きてるだろ?」
裕「…っ…置いていかない?」
玉「…うん、置いていかない」
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A、俺やっと君の気持ちが分かったよ。
俺が怪我をして入院するだけで
裕音がこんなにも悲しむというのなら
俺は最期までずっと笑っていたい。
裕音が何を思い出そうと
裕音の記憶の中の俺はいつも笑顔でありたい。
Aもそう思ったんだよね?
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だからね、A。
君のところに行くのは、もう少し後にするよ。
裕音に俺より大事な人が出来て
俺の役目が本当に終わったその時には
必ず君の元に行くから。
だから、待ってて?
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〜4年後〜
玉「ほらほらっ、搭乗の時間!」
裕「うぅ〜、行きたくないなぁ」
玉「こーら、自分で決めた道だろ?」
大学を卒業した裕音は、通訳の仕事についた。
2年間、パリの事務所に勤務するらしい。
裕「パパ…」
玉「頑張って来いよ」
裕「うん…」
玉「俺はいつでも待ってるから。
本当に辛くなったら、帰って来な?」
そう言うと、裕音はパッと笑顔を咲かせた。
裕「じゃあ、行ってくる!」
玉「はいはい、行ってらっしゃい」
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思い返せば、大学受験の時もそうだった。
四国の大学に行くことが決まった時も
あーだこーだ言って、行きたくないって項垂れてた。
あの時も
「嫌になったら帰って来ればいい」
って俺が言ったら
パッと明るくなって最後までやり遂げた。
だから、今回のこともきっと裕音なら大丈夫。
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俺の予想してた通り
裕音は無事に、パリでの仕事を終えて帰ってきた。
チャイムが鳴ってドアを開けると
そこには裕音と色の薄い男。
「Enchanté!」
どうしよう、A
裕音が男を連れて帰って来ちゃった!
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それから、急いでみんなを呼んで
緊急家族会議を開いたのは…
また別のおはなし。
〜Fin〜
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僕 - この短編集作って欲しいです (2020年1月26日 13時) (レス) id: 4dd29c1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴ(プロフ) - 1話読み切りだから寝る前に少し読もう〜と思ったのが間違えでした…号泣してしまいました…。明日目が腫れないか心配です。それほどに号泣してしまいました。少し前のお話ですが、ぜひ続編が見たいです。このお話に出会えてよかったです!また読み返したいと思います! (2019年9月22日 1時) (レス) id: 164f02b943 (このIDを非表示/違反報告)
もっちさん - 玉ちゃんの完成おめでとうございます、ほっこりしました。パパぷりにぃ、また次も頑張って下さい。次も応援していますよ (2018年3月6日 6時) (レス) id: 46a57710d1 (このIDを非表示/違反報告)
玉森ゆみ - 続編みたいです (2017年6月17日 23時) (レス) id: cbf648f796 (このIDを非表示/違反報告)
のんたま - 完結おめでとうございます! すごく楽しませて頂いました。本当にありがとうございました! これからも頑張って下さい!!!!! 応援してます 続編も出ちゃったりしちゃったら幸せです... (2017年6月15日 22時) (レス) id: 65ba3f2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裕莉 | 作成日時:2017年3月12日 17時