【弐】稽古のあとのさつまいも ページ3
槇寿郎「もう全集中常中は身に付いたな。」
稽古が終わり、地べたに座り込むAにそう告げた。
彼女は杏寿郎が持ってきた水をグングン飲み、垂れた水を腕で拭いて嬉しそうに笑う。
槇寿郎「最終選別、行くか。」
「当たり前だよ」
槇寿郎「そうか、気を付けるんだぞ。」
「うん、必ず戻ってくるよ。」
「だって杏寿郎を置いて逝けないもーん♡」といつもの調子で杏寿郎に抱きつく。
槇寿郎は少し不安そうな顔をしていたが、すぐに薄らと笑った。
「よし!休憩もしたし甘味処行こっか!」
煉獄「はいっ!」
手を繋いでルンルルーン♪と歩いて行く2人。
彼女の背中を見つめる槇寿郎の元に、妻の瑠火が歩み寄る。
瑠火「あの子なら大丈夫ですよ。必ず戻ってくる、そんな気がします。」
槇寿郎「…ああ、そうだな。」
──
「お母さん、さつまいも2本ください。」
叔母「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます、はい杏寿郎。」
煉獄「ありがとうございます!姉上!」
「(はいかわいい。)あそこの床机にでも座って食べようか。」
杏寿郎の手を引いて床机に腰を掛ける。
2人合わせて合掌をし、温かいさつまいもをパクリと食べた。
煉獄「うまいっ!!」
「おいし…。(そして弟可愛い)」
煉獄「姉上、三色団子も食べたいです!!」
「杏寿郎の仰せのままに。あ、杏寿郎口にさつまいも付いてる。」
煉獄「むっ!」
「こっち向いて、取ってあげるから。」
Aは杏寿郎の口元についたさつまいもを取りパクッと食べる。
杏寿郎はお礼を言ってさつまいもをひと口食べた。
「じゃあお姉ちゃん三色団子買ってくるから、ここで大人しく待っててね。」
煉獄「イヤです!」
「ん?」
おっと?私の弟遂に反抗期?
煉獄「おれも一緒に行きます!!」
はいかわいい。
「わかった、一緒に行こっか。」
煉獄「はいっ!!姉上に近寄る虫は俺が全部追い払います!!」
「どこで覚えたそんな言葉。」
あれ、私いつ彼氏なんて出来たっけ。
杏寿郎なら全然いいよ?むしろウェルカム。
7歳だとは思えない言葉を発した杏寿郎に少々驚くが、可愛いなと思ったのかAは頭を撫で回す。
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まゆゆ(プロフ) - こんにちは!男の人と女の人が誰か気になるwwwメディアも今より発達していない時代に杏寿郎は何処でそんな情報を…はっ、まさか父&母!?((;゚Д゚)よもや… (2021年6月5日 2時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
みゅあ(プロフ) - まゆゆさん» コメントありがとうございます! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 58a82f7f15 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - あぁー杏寿郎も夢主ちゃんも可愛いぃー!続きを楽しみにしております♪ (2021年3月31日 3時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
みゅあ(プロフ) - 白さん» すみません、教えてくださりありがとうございます…!! (2021年1月3日 1時) (レス) id: bff99374af (このIDを非表示/違反報告)
白 - 弟杏寿朗かわいい!!関節ではなく、間接キスかと! (2020年12月31日 3時) (レス) id: 1de96798f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅあ | 作成日時:2020年11月23日 3時