狐、オメガです【呪術廻戦】

Ωの狐が8匹 ページ9

五「ほら、水飲んで」


『んー…』


言われるがままにペットボトルに口を付ける
冷たい水が喉を通る
ぼやぼやとしていた頭が少しだけはっきりしてくる


五「巣作りは捗ってるみたいだね」


『…誰かさんのおかげでな』


悟はベッドに目をやり満足そうに笑った
ホントこいつ独占欲強いよな
わざわざ部屋に自分の服やら何やら持ってくるとか…
何か嫌なことでもあったのかな



五「動けるならお風呂入ってきな、汗気持ち悪いでしょ」


『…えー……』


動けなくはないが
出来るなら動きたくないのだ
体熱いし、逆上せるの嫌だし


『いいよ…自分で体拭くから』


そう言って立ち上がろうとすると
持っていたペットボトルが少し不自然に揺れた









ﾊﾞｼｬ


『……っ…』



体に盛大にかかる水
冷たさに体がはねる


五「大丈夫？…体、濡れちゃったね、冷えるでしょ？」



こ、こいつっ…
白々しい！
自分の呪力で動かした癖に！


キッと悟を睨みつける

悟はただ楽しそうに笑うだけだ



『…っ、風呂入ってくる！』


荒々しくドアを開けて部屋を出る
風呂と言ってもシャワー室みたいなものだけど

風呂ってなると、男子寮の方に行かないといけない
それは面倒だし、ヒート中は危険だ



『…さむ』


水を浴びた体が震える
さすがに風が吹くと寒い



早くシャワー浴びよう



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『…はぁ』


シャワーを浴び終えて部屋に戻る
そこにはベッドを連写してる悟がいる



『……何してるの』


正直ドン引きしてる



五「え？Aが作った巣撮ってる」


『やめろ！今すぐに！！』



自分の作った巣をそんな連写されると普通に恥ずかしい
逆上せてないのに顔が熱い



五「えー？だって僕の服でAが作った巣だよ？撮るにきまってんでしょ」


『…それ、何に使うんだよ』





五「…聞きたいの？」


目を開けたまま口元だけ笑う悟
ゾゾッと悪寒が走る


『…いや、やっぱりいい』

五「遠慮しなくていいのに」



遠慮じゃない
危機管理能力だ


____________________
五「…風呂入る時って耳とか尻尾も洗うの？」


『…。……洗わない(嫌な予感を察知した)』


五「へぇ、やっぱり洗うんだ」

『！？』

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