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狐が22匹 ページ26

『ふー…間に合った』


学校の中でも1番高い建物の上から様子をみる
すると開始の放送が入る

五「スタァートォ!!」

歌「先輩を敬え!!」


あの2人、実は仲良いだろ
さてさて…どう動く

実は俺は京都校の作戦は聞いたが、東京校の作戦は何一つ聞いていない
全部聞いていたらつまらないだろうし




『…ん?何あれ』


めっちゃ木々がなぎ倒されてる
…なるほど、東堂か
本当に自由にやってるみたいだ



京都校は作戦通り、虎杖を集中狙い
だが、その作戦はもう通用しないものだよ

1度は集まっていたようだが、各々バラているのが見える
よしよし、直前に作戦を変えた感じはなさそう…




東「ちっがーう!!!」


『ヒエッ…』


声でっか
こっちまでしっかりと届いたぞ



あー…虎杖と思ってた以上に合った感じかな…
えー…どうしよ、なんか変な影響与えちゃったら俺のせいになるかな…


『…それはやだな』



割と呑気なことを考えながら
目を配らせる
ルール破ってまでやってる交流会だ、相手がいつ予想外のことをしてくるか分からない



________________




順調に試合は進んでいる

建物内にいる加茂って人と伏黒の様子はわからないけど
伏黒なら多分大丈夫だろう


『お、棘先輩だ』


玉犬と一緒にいる
なるほど、棘先輩はいるだけで相手に圧をかけれる
それを読んでわざと相手と対面して戦うよりも、呪霊を祓う方に回ったのか…









『頑張ってほし……っ!?』



なに


なんだこの悪寒


毛が逆立つ
何をした?慌てて全体を見渡す





『…は?』



なにあれ
1級の呪霊の比にならない


最悪の自体が頭をよぎる


『…っ!悟!!』



持っていた緊急用のケータイで悟に電話をかける




五「なになに?どうしたの?」


『呪霊!!1級以上だ!急に来た!!』



焦っているせいか説明が単語になってしまう
とにかく緊急事態だ、と伝えようと口を開く


その瞬間、無数の木が天まで伸びた
それは波のように建物を飲み込もうとする


狗「逃げろ!」



棘先輩の叫びが聞こえる



誰かの帳が降りている


『チッ…』

電話を切り
棘先輩達のいる方向に駆け出した

___________________
五「え、舌打ちされたんだけど」


歌「何かやらかしたんじゃないの」

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作者名:有無@気ままに更新 | 作成日時:2021年1月9日 21時

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