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『んー、今の状況ならありそうなのは2つだな』
『辻先輩のフォローか、別の隊員を狙ってるかってとこでしょ』
『緑川〜、サラッと横取りするな』
『え〜俺空気だったんだもん』
太刀川の言葉に、そう返す緑川。
そんな会話をしていると、画面の向こうでまた一人緊急脱出した。
『おっと!?ここで!!
緑川隊員の予想通り、藤堂隊員が撃った!撃たれたのは北東側に潜んでいた絵馬隊員!
南東の端から北東の端にいる絵馬隊員を狙うのは、簡単ではないはずだ!』
『だろーな。
俺のとこにも狙撃手は二人いるけど、そんな遠くから撃つことはなかなかしないし。
そもそも狙撃手なんだから相手も隠れてるわけで、隠密訓練も定期的にしてる狙撃手をこの短時間で見つけて狙うってすごいと思うぜ?』
『だね〜』
『確かに、ランク戦で狙撃手が狙撃手を狙うことはあまりありませんよね』
武富の言葉に、部隊に狙撃手のいる二人が頷く。
『さて、藤堂隊員の狙撃手を狙った狙撃により、二宮隊は最初の一点が入った!
そして、二宮隊長と犬飼隊員は追いかけながらも東隊の二人を追撃!犬飼先輩がガードしつつ、二宮隊長は合成弾を放つ!』
『
『そういえば、二宮隊長の合成弾の師は出水隊員でしたね!』
『ああ』
流石に見慣れているのか、太刀川はサラッと技名を答えた。
二宮の合成弾は、小荒井に目掛けて放たれる。
しかし小荒井は慌てながらも、グラスホッパーを駆使してなんとか避け切った。
『小荒井隊員、逃げ切った!』
『すげ〜!俺、逃げ切れる気しないわ』
『俺はグラスホッパー使えばなんとか……』
A級二人の意見に、会場内がざわつく。
A級の二人でも逃げ切ることが難しいと聞けば、そうなるのは必然だった。
『二宮隊長が強化追尾弾を使えば、逃げるのは難しいと言うことですね!』
『だな』
武富の質問に、太刀川が答える。
武富はそれを聞き届け、展開が進み続けるモニターを見た。
『小荒井、奥寺両隊員は、なんとか無事に二宮隊の二人から逃げることができましたが、
逃げた先にもまた強敵が潜んでいます!
影浦隊長はマンティスの名手!射程を間違えば、一瞬で緊急脱出です!!』
『まだ二人な分、挟んで隙をついて攻撃すればなんとかなりそうだが…。
それも今の状況が変わらなければの話だな』
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かるーあ(プロフ) - 浦尾さん» ありがとうございます!頑張って勉強するので、待っていてください! (2023年1月1日 16時) (レス) id: 4b43571831 (このIDを非表示/違反報告)
浦尾(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています!続編も待ってます‼︎‼︎受験頑張ってください‼︎‼︎ (2023年1月1日 14時) (レス) @page19 id: d2e60cb096 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - ペネロッペさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年12月30日 23時) (レス) id: 4b43571831 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 続き待ってます!大学受験応援してます! (2022年12月30日 22時) (レス) @page19 id: cfc5c909f4 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 美園さん» ありがとうございます!そんなふうに感じて読んでいただけていたなんて光栄です!最速で決めて続編始めて見せるので、待っててください!美園さんも、受験一緒に頑張りましょう! (2022年12月18日 22時) (レス) id: 4b43571831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2022年11月27日 23時