隣の席は女子グループのリーダーです。２

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『ボーダーのみなさんこんばんは！海老名隊オペレーター武富桜子です！

B級ランク戦８日目昼の部！今期(シーズン)もいよいよ最終戦となりました！

今回解説席にはこの方々！

三輪隊の米屋先輩と！

太刀川隊から太刀川隊長、草壁隊の緑川隊員にお越しいただきました！』


『どうぞよろしく〜』


「チッ、解説が太刀川とはついてないな」





ついにもうすぐ始まるランク戦。


二宮隊の面々は、隊室のモニター越しに実況解説の人たちの話を聞いたり、話をしたりしていた。



そして、二宮さんがいつになく不機嫌……。


さっきの様子からして太刀川さんが嫌いらしい。



私は、最初来た時は緊張していたが、あの爆笑騒動で緊張がほぐれたみたいで、今は比較的落ち着けていた。



さっき、今日限定で使う二宮隊隊服のトリガーを実際に起動してみたところだ。


スーツって、ある意味少しコスプレっぽくて恥ずかしいかなと思っていたけど、

起動してみればそこまでじゃなくて、思っていたより動きやすいし、なかなかいい感じだった。




「A、緊張してない？」


「うん。大丈夫」





ひゃみちゃんの心配に頷いて見せると、少し安心したのか「頑張っといで」と応援をもらう。


それがとてつもなく嬉しくて、つい頬が緩むのが自分でもわかった。





「時間ですよ」





ひゃみちゃんは私に微笑むと、キリッとした顔になって、全員にそう告げた。


その声に、作戦を確認したり、自由にしていた人たちが全員スーツで一箇所に集まる。





そして転送直前に、二宮さんが言った。





「行くぞ」


『全部隊、転送開始！』





その言葉の直後に実況さんがそう言う。


その言葉を合図に、私たちはそれぞれ別の場所に転送された。

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