二十言目 ページ21
武器の整備をしていたとき、時計がなった。近くにAもいたがどうやらうとうとしていたらしく腕時計の音を聞いて肩をはねさせていた。
その音でばっちり目が覚めたようで近くに置いてあった大きめのキャリーバッグを手に取った。どうやらその中に武器が入っているらしい。
「行くぞぉ！」
取り敢えず外に出ないことには始まらない。ボス以外の全員が集まったとき、Aを抱え窓から飛び降りた。Aは一瞬何が起こったのか理解できなかったようだがすぐに状況を理解し恥ずかしそうにしたを向きながらボソボソと御礼を言っていた。
「あらまぁ、仲良しねぇ」
ルッスーリアはそう言ってひやかしてきたがそんなことを気にしている場合ではない。虹の代理戦争が始まったのだ。気を抜いてはいられない。
しばらく木や建物を飛び移っていくと丁度良さそうなカモがいた。一人で行動するとは随分と余裕だな。
肩慣らしにあいつから行くか、と決めたときAのことを思い出した。彼女は性格上一対大勢という状況を好まない。敵にも情けをかけてしまうからだ。
仕方ない。俺は小さく溜息をつきAに言った。
「ちょっとここで待っていろぉ。あの程度にこんな人数はいらねぇ」
まだ納得いかないという表情をしていたが「わかりました」と返事をした。こういう時に駄々をこねる奴じゃなくてよかったと思う。
「すぐ戻るからなぁ！おとなしくしていろよぉ」
「しししっ、まあ確かにあれくらい王子一人で事足りるし。継承式んときの恨みもあっからお前は危ないから下がってな」
ベルにも待っていろと言われてAは少し不満そうな顔をしたがおとなしく木の上に座り込んだ。
「じゃあ、いってらっしゃいです」
なんて言うAを背に俺たちは駆け出した。一人で出歩いていたのが運の尽きだ。楽には終わらせてやらねぇよ。
A目線
遠くで皆さんが頑張っている。と言っても結構余裕そうだけど。今回私が置いていかれのは私があの場にいたら敵さんが可哀想になってミスをしてしまうからだろう。
足を引っ張れないから、こうしておとなしく待機している。
遠くに見える動物みたいなの、あれなんだろう。ただの動物じゃなさそうだけどあんなの初めて見た。
この間スクアーロ様が言っていた10年後がどうのっていう話に関係しているのだろうか。最初はありえないと思ったけど10年バズーカの存在を知り納得できた。
私にだけ10年後の記憶がない理由なんて大方予想はついているけれど。
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部久(プロフ) - 続きが読みたいです。まだ更新やってますか？ (2017年9月4日 15時) (
レス) id: 0d4f3869ed (このIDを非表示/違反報告)
全力ウサギ - ありがとうございます（＾口＾）ノ (2016年2月7日 12時) (レス) id: 1a21b3973a (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 全力ウサギさん» 返信遅れて申し訳ないです！出来る限りのことでしたら良いですよ〜 (2016年2月6日 10時) (レス) id: c21bb63eae (このIDを非表示/違反報告)
全力ウサギ - 「ボンゴレ式修学旅行」を見ったのですが良ければリクエストにやってもらえますか？ (2016年2月4日 19時) (レス) id: 1a21b3973a (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 全力ウサギさん» はい！ありがとうございます！ (2016年2月1日 7時) (レス) id: cc8d47ffae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒桜 | 作成日時：2015年1月25日 8時
