76,「赤青」 ページ32
青宗君はそのまま去っていき。
とりあえず私は携帯をしまって、家に向かって歩き出した。まあ家はすぐ目の前だしな。
(青宗君可愛かったな…顔立ちはめっちゃ綺麗だったけど。不良とは思えねー……あんな細い腕で武器とか持てんのか?)
そんなふうに青宗君の事を思いながらガチャッッ、と家の扉を開けた。
「遅せぇんだよボケェ!!!!!」
『え!?!?何!?ごめんなさい!!!!?』
瞬間、誰も居ないはずの家から怒号が。
あっ、ここだけの話………家の鍵を開けとくのは危険だからっていう紳士なドラケン君の提案で合鍵作りました。
だから鍵は護衛当番の人に順番に渡される。らしい。つまり中に居るのは護衛の人…………。
「チッ、ったくゴエイとか地味な仕事やりたくねー……帰りは遅せぇしな。あーイラつくぅぅぅ」
(この怒号守るきあんのか!?怖!?いや護ってもらうのは有難いけど怖!?心配してくれてんのか!?けどそれにしても誰!?)
反射的に困惑しながらも顔を上げると、
目の前には狂気的な笑顔があった。
『うわぁぁぁぁペニー〇イズだぁぁ!!!』
「誰がピエロだふざけんなクソ!!」
『ううう3日前IT見たばっかなのに……!』
飛び退いて震えていると、前からの怒号が更に大きくなる。怖ぇよ、怖ぇよ……ドウェ〇ン・ジョ〇ソン助けて…………。
「あ、あの………」
『へっ?』
すると、今度は横から声が。
どうやら私に話しかけているらしいので恐る恐るそちらに顔を向けると。
青色のふわふわが私の視界に入った。
いや、青いふわふわの髪をした少年が。
何故だか青筋は浮かんでいるが声音は優しいし不安そうな表情と言うかなんというか。
「あ、ご、護衛を任された河田ソウヤです………よっ、宜しくお願いします……っ」
『え』
「あと、あの、初対面で接し方とか分かんなくて………失礼な態度取っちゃったら、ごめんなさぃ」
………………え、何だこの少年は?
『…………天使か?』
「へっ!?」
この後今の今までペニー〇イズだと思ってた子に一発ぶっ叩かれて目を覚まさせられ、自己紹介した。
どうやらペニー〇イズの子は河田ナホヤ。ソウヤ君のお兄さんで赤いふわふわの髪をしている。
そしてどうやら、この二人が東卍の皆が言ってた「スマイリー」と「アングリー」らしい。
ー
3038人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時