56,「愛情」 ページ12
つーか今イザナ君は一つも大切なモンが無い状態なのか………人生面白くなさそうだな……
『よし、イザナ君。新しく宝物作ろうぜ』
「は？」
『いやぁよ、勿論代わりにはなんねーけど宝物とかないと人生楽しくなさそうじゃん？』
「お前今どういう状況か分かってんの」
『黒川イザナ推定18歳に押し倒されてるな。いやそれは重要じゃなくて』
「…………なに」
おい怖いぞイザナ君。押し倒されてるからか角度的に君の髪の毛がサラサラーッ、ってなって妖艶すぎて目が痛いんだが。
『お前大切な物ないんだろ？じゃあ一緒に作ろーぜ。打算的だがお金でもいいし。何でもいい……とりあえず好きな物を』
「…………好きな、もの」
『そう、好きなもの。これも無いなら私が作ってやるよ！美味しい物とかいっぱい知ってるぞ？』
だから退いてくんねーかなぁぁぁぁぁ。
因みにこっちが本心ですね。退いてくだせぇ。
初対面だしイザナ君の事なんざ全く知らないし。そんなイザナ君に善意だけで協力するとか、そこまで出来た人間じゃない。
『アレだよアレ。win-winだろ？イザナ君の大切な物を私が見つけてイザナ君は満たされる。それにより私は押し倒されてる状況から解放される』
「………………へぇ、」
イザナ君は口元にふ、と笑みを浮かべた。と思いきや私の頬をするりと撫でる。
え、なになに？なんか優しいんだが？
「………………A、だっけ」
『お、おぅ？』
「今の言葉って………俺の好きなもんをお前がくれる、って事でいいの」
『えー？あ、まあ………いいんじゃないか？』
「………………取り消しすんなよ」
『ぅえ？あ、おう…………うん……うん』
え、なになに怖い怖い怖い怖い。
返事したけどどうしよう。イザナ君腹黒そうだし。
「俺が好きな………渇望してるものがさ、」
『う、うん？』
．
「＿＿＿＿＿＿"愛情"って、言ったら？」
．
『…………………………うん？』
え何て？？？？
ー
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (9月8日 16時) (
レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです！！完結までついて行かせてください！ (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります！こんなにも私が望んだ作品はないです！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新ってしないんですか？私、この小説が大好きです！ 更新待ってます！！！！ (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……！！寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ！！！なので……続きをお恵みくださいまし………ｶﾞﾊｯ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年8月4日 22時
