別に望んじゃいないよ

24話 ページ25

流石に公園はまずいと、自分の家に来た

俊「んーと、俺は元々捨て子だったんだ
それでとある男に拾われて、育っていった。母はいなかったが、代わりにじいちゃんがいたんだ
そしてそのじいちゃん…なんと、黒の組織のボスだ！」

「…冗談も程々にしないと、しばくよ」

俊「ちょ、これ本当なんだって！
んで、中1くらいに父さんが事故で死んで、前世を思い出して転生病にかかったんだ
それで半年前、じいちゃんが限界だったからな。体を休める為にボスの権利を一旦譲ったんだ」

「…ふーん」

俊「あ、お前まだ現状整理できてないだろ」

「当然でしょ。あんたの祖父が黒の組織のトップで…その時点でもうおかしいよ」

俊「もっと現状整理できなくさせてやろうか？
ボスの権利は俺に一旦譲られたんだ。本当は父さんが良かったが、死んでたからな
ラムは俺の方がいいって言ってたし、成り行きでこうなった」

「…」

俊「おーい、大丈夫か〜？」

「…これでびっくりしない方がおかしいわ！
まあ、あらかた分かった。要するに今のお前は黒の組織のボスなんだね」

俊「ああ、そうだ。ところでそっちからも話してくれねえか？」

「勿論そのつもりだったよ
ざっくり言うなら…あの風見 裕也の娘になって零…降谷さんと凄く関わるようになった」

俊「マジか羨ましすぎだろ！あの降谷さんと！？そして風見さんの娘ぇ！？」

「耳が痛くなる上に近所迷惑だからやめて
…まあ、うん…まだ言いたいことはあるけど…
要するにうちの家系はあり得ない」

俊「お前があり得ないって言うなんてよほどヤバイんだろうな
誰なんだ？お前と血の繋がってる奴」

「…まずはさっき言った風見 裕也
そしてうちの母の風見 鈴華
祖父は白馬 大。警視総監
従兄弟は白馬 探」

俊「うわあ…えげつないのがよく分かる…
しかも風見 鈴華って日本で結構有名な女優じゃねえか！
ってか白馬 探！？あのまじっく快斗の！？」

「うん、そうだよ。そうだから一旦落ち着いて」

俊「あ、わ、悪りぃ…そういえば俺の今世の名前教えてなかったな」

「相塚 翔？」

俊「…ああ。病院のデータ調べたんだな」

「まあね。でも相塚 翔の戸籍をいくら探しても無かったから諦めかけてたんだ」

俊「まあ、俺の戸籍は元々無かったし作られてもなかったからな」

「そっか…というかそろそろ暗くなるよ。これ、私の電話番号
それと私の今世の名前は風見 Aよ」

俊「分かった。サンキューA」

「別に。じゃあね」

俊「ああ」

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