参拾話 ページ30
「ままー!みてみてー!!」
「すごいわ、りこ。でも怪我しないようにね」
「うんっ!」
滑り台で元気に滑り落ちるりこ。
それを二人で側にあるベンチに座り、見守る。
りこがまま、ぱぱ呼びを続けため、芙美子は諦めてそのまま呼ばせることにした。
「芙美子は小さいこの扱いがうまいねえ」
「そうかしら。でも子どもは可愛いわ。ああやって何も知らないで、ただ前だけを見ているのよ」
「...そうだね。私達とは違う、穢れを知らない子どもだ」
「ぱぱーー!」
りこが滑り台の上から手を振っている。
太宰はにっこり微笑んで手を振り返す。
「いつかは本当のパパになれるのかな」
「......そうね」
「えっ、芙美子、それって結婚もするし、そういう事もするって事だけど」
「後半はさておき、結婚はするんでしょう?プロポーズ、待ってるわ」
目を細めて笑う彼女に太宰は苦笑した。
「君はそういう人だったね」
「貴方には叶わないけれどね」
「ぱぱ、ままかえろ〜」
「ん、もういいのかい?」
太宰がベンチまできたりこを抱き上げ、立ち上がると、りこが「うわー、たかい!」と喜んでいる。
「寒くなってきたし、帰りましょうか」
「そうだね〜」
・•・。☆。・•・
続編できました!
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麻月☆(プロフ) - 暁美 萌さん» ありがとうございます!!励みになります(*˙˘˙*) (2017年12月20日 6時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
暁美 萌 - 面白い!!気に入りやした\(^∀^)/ (2017年12月19日 23時) (レス) id: 138e63448f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻月☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)
作成日時:2017年2月9日 23時