130.夏祭り6 ページ11
もう歩けるよ、といってカラ松兄さんの背中から下ろしてもらった。
あのままいれば恥ずかしさで死にそうだった。
カラ「......もうはぐれないように、手でも繋ぐか。」
小「.......うん。」
必死に真っ赤な顔と、ドクドクうるさい鼓動が伝わらないように誤魔化すけれど、カラ松兄さんの手が触れた瞬間、鼓動がさらにはやくなる。
もう、どうにかなっちゃいそうだ。
ぎゅ、っと優しくカラ松兄さんの手を握り返えす。
どうせドキドキしてるのはこっちだけなんだろうな、と思ってチラリとカラ松兄さんの横顔を伺う。
祭りの明かりに照らされてよくわからなかったけど、耳は確かに赤かった。
私だけ、じゃないんだ....。
いつも軽くあしらってるだけなのに、なんでこんなにドキドキしてるんだろう。
兄さん相手になんで....。
さっきまでのカラ松兄さんの行動が突然フラッシュバックする。
そうか、優しくされたから...。
ああ、なんて単純な女なんだろう。
でもこれは一時の迷い、どうせ祭りが終われば元に戻るはず。
おそ「おーい、こっち!」
小「おそ松兄さん...。」
カラ「もう大丈夫だな。」
みんなのところにつくと、カラ松兄さんの手が離れた。
ぬくもりがなくなった少し冷たい手のひらを見る。
小「カラ松兄さんっ!!」
カラ「ん?」
隣にいるカラ松兄さんを見上げる。
小「ありがとう。」
カラ「......どういたしまして。」
私の頭をなでるカラ松兄さんは全然イタくなくて、とても優しかった。
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麻月☆(プロフ) - 蒼桜さん» お騒がせしてしまい、申し訳ありません...!!なんとか頑張って更新します、ありがとうございます! (2017年4月27日 20時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼桜 - 前、占ツク卒業するとかかれていてショックだったんですけどまた再開していたんですね!!すごくうれしいですこれからも頑張ってください! (2017年4月27日 18時) (レス) id: 46ff59e380 (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - *しち*さん» おおおっよかったじゃん!!!やったね!! (2017年2月9日 6時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
*しち*(プロフ) - 麻月お姉ちゃん!ログインできたぁ…!しかも昔のやつで! (2017年2月8日 18時) (レス) id: cc0bb99201 (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - 紫月さん» ンンンンすみません!!ミスです、訂正します!!ありがとうございます! (2017年1月14日 16時) (レス) id: b823d30388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻月☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)
作成日時:2016年8月18日 1時