約束【桃】 (ページ24)

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▶︎ASide

照はゆっくりと唇を離した後、驚いて目を見開いてるわたしを真っ直ぐに見つめてきた。

照「俺、Aが好き」

照「仮の恋人になる前から、俺が公園で先輩からAを助ける前から、ずっとずっとAのことが好き」

え？照がずっとわたしを…？信じられない。

照「誰かが俺のことかっこいいって言ってたとか好きだとか関係ない。

俺はAと付き合いたい」

熱を含んだ真剣な眼差しに、今度は嬉し涙が頬を伝う。

照「本当はずっとそう思ってた。
けど怖かったんだ、この関係が壊れるのが。
嘘の関係でもAを側に置いておきたかった」

照「けど、泣いてるAほっとけない。約束したじゃん。俺がAを守るって。
だからこれからもずっと守らせてよ。ずっと大切にするから」

照が泣かせたくせに。

でももうわたしも自分の気持ちを抑えられなくなっていた。

「わたしも、照のこと、…好き、みたい」

恐る恐る伝えると、拍子抜けしたような表情の照。

照「え！？まじ！？！？…夢じゃないよな！？」

そう言って自分の顔を抓る。

照「やっとAと本当の恋人になれるの嬉しすぎんだけど」

想像以上に喜んでいる照を見て、わたしも自然と笑顔になる。

『うん、これからもよろしくね？』

ギュッと抱きしめてきた照を抱きしめ返しながら見上げると、「一生離さねーよ」ともう一度キスを落とされた。

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