. ページ30
.
『んっ…ふっ……か、さんっ』
抵抗しようにも両腕を抑えられていてとても振り解けそうにない。
絶え間なく降ってくるキスに顔も背けられずに目を瞑って受け入れていると
今度は唇の隙間からぬるっと舌が入ってきた。
待って！と思うのに腕を抑えられてるせいで全く抵抗できない。
それどころか熱を持った舌を絡ませられているうちに
どんどん力が抜けていって
身体がどんどん溶かされてしまう…。
正直めちゃめちゃキスが上手い。
遊び慣れてるんだな
なんてどこかで冷静になって少しだけ胸が痛む。
そんなことを思っているとパッと顔が離れて
見上げたふっかさんの目はとろんとして
口からはどちらのものとも分からない涎が垂れていて。
それを綺麗な指先で拭う姿は妖淫でつい見惚れてしまった。
すると今度は突然うなじの辺りに顔を埋めて
匂いを嗅ぎながらベロベロと首筋を舐められ
思わず『あっ…』と声が出てしまう。
その声に反応したのかふっかさんはさらに興奮して
「はぁ…はぁ…」と息を切らしながら舐め続けて
本当に野獣みたい。
でもさっきのキスで蕩けた身体には、ふっかさんの舌が正直すごく気持ちよくてたまらない。
まだどこも触られてないのに
きもち良すぎて吐息混じりの嬌声をあげていると、
匂いを嗅いだことで少し落ち着いたのか
我を取り戻したふっかさんが突然起き上がって
「Aちゃん…？」と声を掛けてきた。
わたしは涙目になりながら見上げるのが精一杯で
ふっかさんが名前を呼ぶ声に頷くことしかできない。
深「なんでここに…？」
『心配で見に来たんです。
岩本さんたちがわたしの匂いを嗅いだら落ち着くかもって』
と言うと一瞬驚いた顔をしたあと
深「ありがとう。
でもごめん、我は取り戻したけどAちゃんが可愛すぎて俺止めらんないわ」
と耳元で囁かれて耳朶を舐められる。
深「てかさ、今日は満月の夜だからAちゃんの匂い嗅いで落ち着こうと思ってたのに、翔太と一緒に帰るんだもん。
俺すげー妬いちゃった」
深「だからこうなったのもAちゃんのせいでもあるんだよ。
責任とってね」
とわたしを見下ろすふっかさんは
いつもの優しい笑顔でもなく
ヘラヘラしているわけでもなく
ギラギラした雄の目をしていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
My(プロフ) - SDさん» ありがとうございます！なかなか更新できずすみません(>_<)また読んでいただけると嬉しいです！ (2021年9月21日 17時) (
レス) id: 593feaa7c3 (このIDを非表示/違反報告)
My(プロフ) - ○○さん» そんな嬉しいこと言っていただきありがとうございます（ ; ; ）ありがとうございます！忙しくてなかなか更新できませんが、アイディアはたくさんあるので更新楽しみにしていただけると嬉しいです☺︎ (2021年9月21日 17時) (レス) id: 593feaa7c3 (このIDを非表示/違反報告)
My(プロフ) - はるさめさん» 読みやすいなんて本当に嬉しいお言葉ありがとうございます（ ; ; ）これが初作品です！いろいろアイディアはたくさんあるのでこれからも楽しみにしていただけると嬉しいです☺︎ (2021年9月21日 17時) (レス) id: 593feaa7c3 (このIDを非表示/違反報告)
My(プロフ) - あやかぽん。さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけると嬉しいです☺︎ (2021年9月21日 17時) (レス) id: 593feaa7c3 (このIDを非表示/違反報告)
SD - 今日初めて読みましたが、すごく面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2021年7月31日 21時) (レス) id: a823909586 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：My | 作成日時：2021年6月7日 0時
