♯54 初夜は突然に その6 ページ8
嘘だろう...
痺れて動くことも出来ず、藤ヶ谷の手が足をサワサワと触り出した
「やっやめろ...ダメだって」
「まだ先っぽだけだろう」
「ね!お願い触るなっ ヤだって...んっ」
「こっちも...」
「あっ!ダメ 痛いっ!」
「痛いようにやってはないけどな」
「嘘だ 絶対楽しんでる...ダメだって」
痺れた両足を藤ヶ谷が悪そうな顔して触ってる...痺れが無くなるまで動けなかった俺は、ひたすら声を上げ、悶え耐え忍んでた
その頃廊下に控えていた女官達は俺の上げた悲鳴を聞いて、頷き合うとその場から離れ皇太后の待つ部屋へ向かっていた
「失礼します皇太后様」
「おぉ!待っておったぞ!」
部屋に入った女官の1人が
「無事床入りの儀が滞りなく済んだことをご報告致します」
「間違いなく上手くいったのか?」
「はい皇太后様」
すると横尾さんは同じく報告を待っていた皇后の手を取り
「太輔もやる時はやるな やはりちゃんと2人は夫婦という気持ちを持ち合わせていたんだな」
「そのようでございますね」
「はぁ〜これで来年には皇太孫が抱ける...」
「陛下、少し気が早くありませんか?」
「大丈夫!太輔は漢方薬も飲んでるのだから間違いなく出来ます!!」
何故か自信たっぷりに答えた横尾さん...
...まさか俺が痺れて悶え苦しんでる頃、横尾さんたちがそんな話をしていたなんて...
俺達は全く知らず、その後痺れが治まった俺が藤ヶ谷に反撃したのは言うまでもない
動きすぎたのかなんか頭がふわふわしてる
なんか瞼が重くなったような
身体がふらついた所を藤ヶ谷に支えられ、ありがとうと呟き藤ヶ谷を見れば、何か痛みに耐えるような表情をしてて、無意識に藤ヶ谷の頬に手を当て
「どっか痛いのか?」
「っ.....」
すると黙ったままの藤ヶ谷の顔が近づいてきて
俺の唇に一瞬何かが触れた...
藤ヶ谷の頬においてあった手を外し、さっき何か触れた唇を触る
何が触れた?
問う様に藤ヶ谷を見つめれば、唇を触ってた手を外され、今度は押さえつけるように触れてきた
...藤ヶ谷の唇...
これって...キス...だよね...
マリウス居るのに俺の事嫌いなのに何故!?という気持ちが押し寄せてきたけど、唇から伝わる藤ヶ谷の熱を拒む事が出来ず、それどころか俺の事好きって伝えてきてる感じがして
お酒のせいなのか、でも悪い気は起きず、ふわふわした気持ちが更に溢れ出し、更に重くなった瞼は、藤ヶ谷の唇が離れた後開くことが出来ずそのまま寝てしまった
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pearl(プロフ) - クミさん» クミさんコメントありがとうございます。こちらは今滞っておりますが、完結をしたいと思っております。続きはいつになるかわかりませんが書く気持ちはありますので、もうしばらくお待ちいただけると有難いですm(_ _)m (2019年9月6日 6時) (レス) id: 66ae99b85e (このIDを非表示/違反報告)
クミ - もうこの作品は書かれないのですか?続きが見たいです! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 5d6e55a08f (このIDを非表示/違反報告)
test - testです (2018年5月5日 17時) (レス) id: 9d9e0848d5 (このIDを非表示/違反報告)
pearl(プロフ) - seaぺこさん» seaぺこさん!大変お待たせいたしましたm(__)m これからぼつぼつ又書いていこうと思ってますので、宜しくお願いします。ほんと待たせてしまって申し訳ないです(><)そしてコメありがとうございました(≧∇≦*)とっても嬉しいです (2018年4月24日 20時) (レス) id: 0e0ff0af79 (このIDを非表示/違反報告)
seaぺこ(プロフ) - こんにちは。。。更新ありがとうございます!!楽しみに待ってました!!新しいお話が始まったのでもしかしたら…と凹んでいたので嬉しいです。。。早くラブラブ夫婦になってほしいなー更新待ってます。くれぐれもご無理なされませんように。。。 (2018年4月24日 14時) (レス) id: 5a95b02aa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pearl | 作成日時:2017年4月13日 20時