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♯49 初夜は突然に その1 ページ3

「くすぐったーい」
「綺麗になりますから我慢してくださいませ妃宮様」

少し前女官のお姉さん達がどやどやと数人入ってきたと思ったら、いきなり顔をマッサージされ、その後手足の爪磨きをし始めた
今までこんな事やられた事ないから擽ったくて動かないよう固定されてるが、ついつい動かしてしまう

「ねぇお姉さん達急にどうしたんだ?」
問いかけてもくすくすと含み笑いをするだけ
すると女官の1人が
「訳があるのです」
と答える

「どんな?」
「いえ...あたし達は口止めされているので、申し上げられません」

うーんイライラする 全然訳わかんねぇ

「妃宮様、今夜は義愛合でお休み下さいませ」
「何故?あそこは離れの楼閣だよね?」
「それ以上の事は分かりません」

と言いながらお姉さんたちは顔を見合わせて又くすくすと笑いつつ、爪磨きをしている

あーイライラする!何があるんだよ
結局その後、問いかけてもはぐらかしつつ含み笑いをされる...あぁなんだよこれ


爪磨きが終わるとお風呂に入るよう促され、いつも通り洗って出ると、用意してあった下着がこれまた今まで履いたことないレースの付いた白の下着

しばらくその場で立ち尽くしたけど他に用意されてる下着はなく、渋々身につけると何処かで見てたのか、又女官達が勢いよく扉を開け入ってきて、あれよあれよという間に着物を着せられてしまった

真っ白な着物の上に赤の打掛を羽織り、頭も髪を少しまとめてからいっぱい飾りが付いた鬘を乗せられ、まるで婚礼の儀を思い出す位の豪華な出来栄え

そのまま離れの楼閣まで連れられてきた
「ねぇ...外国のお客様とかいらっしゃったの?」
「お客様と言えばそうかもしれません」
「?」
わかんねぇ...

すると部屋に入ってくる藤ヶ谷の声が聞こえてきた
「こんな遅くに一体誰が居るんだ...ってなんて格好してんだお前?」
「...」
ひとまず愛想笑いしてみたけど俺だって聞きたいよ…

そんなやり取りしてる間に部屋にいた女官達が居なくなっていた

周りを見渡した藤ヶ谷が、急に部屋にある扉や窓を開けようとしてたが、何処も開かなかった

「...閉じ込められたのか?」
「そうみたいだな」
「なんで...」

改めて部屋を見渡すと...鴛鴦の置物やら食事、お酒等がテーブルに用意されてて、更に...布団が敷いてあった!

えっ?これってまさか
今から床入りしろってことか!?

♯50 初夜は突然に その2→←♯48 皇太后の決断



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pearl(プロフ) - クミさん» クミさんコメントありがとうございます。こちらは今滞っておりますが、完結をしたいと思っております。続きはいつになるかわかりませんが書く気持ちはありますので、もうしばらくお待ちいただけると有難いですm(_ _)m (2019年9月6日 6時) (レス) id: 66ae99b85e (このIDを非表示/違反報告)
クミ - もうこの作品は書かれないのですか?続きが見たいです! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 5d6e55a08f (このIDを非表示/違反報告)
test - testです (2018年5月5日 17時) (レス) id: 9d9e0848d5 (このIDを非表示/違反報告)
pearl(プロフ) - seaぺこさん» seaぺこさん!大変お待たせいたしましたm(__)m これからぼつぼつ又書いていこうと思ってますので、宜しくお願いします。ほんと待たせてしまって申し訳ないです(><)そしてコメありがとうございました(≧∇≦*)とっても嬉しいです (2018年4月24日 20時) (レス) id: 0e0ff0af79 (このIDを非表示/違反報告)
seaぺこ(プロフ) - こんにちは。。。更新ありがとうございます!!楽しみに待ってました!!新しいお話が始まったのでもしかしたら…と凹んでいたので嬉しいです。。。早くラブラブ夫婦になってほしいなー更新待ってます。くれぐれもご無理なされませんように。。。 (2018年4月24日 14時) (レス) id: 5a95b02aa0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pearl | 作成日時:2017年4月13日 20時

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