Distance makes the heart grow fonder 2

♯59 ページ14

「ん、ふっ……、んん…っ」
舌を絡めるキスで力が入らなくなっていたお陰で、今度は熱の先端を飲み込むことが出来た
そのままずぶずぶと太いもので、奥まで満たされてゆく感覚に、全身が甘く痺れて総毛だつ

最奥まで満たされると同時に、押し出されるように先端から蜜が溢れた
我慢する間もなく、びくびくと身を震わせ達してしまう

俺が熱を吐き出し終えたところでキスを解き、彼が唇を舐めて微笑んだ

「宏光、飲み込んだだけで達してしまったね…僕のはそんなに気持ちいい？」
「……きもち…いいです…」

熱っぽい眼差しの問いかけにとろりとした瞳で素直に答えると、きつく抱きしめられた
それによりいっぱいに埋め込まれているもので、過敏になっている内壁を刺激される

「や…っ、たいすけ…」
「ああごめん、宏光は達した直後はいつも以上に感じやすくなるんだったね 中も痙攣しながら絡んできてて堪らないな…」

はぁと熱い吐息を付きながら、どこを触られても震わせる俺をゆったりと抱き直す

「僕を受け入れただけで達してしまう宏光はなんて可愛いんだろう…愛してるよ 君のいない人生なんて考えられない」

情感のこもった甘い囁きに、震える両手で抱きしめ返し、乱れた呼吸の合間に言葉を返す
「俺も太輔を愛してます ずっと貴方の側にいたいです…」
太輔の肩に預けていた俺の頭を撫でた彼が低く囁く

「宏光顔を上げて 君が見たい」
甘い声にねだられて、上げると間近で視線が絡まった

幸せな気持ちが溢れるように涙が零れるのを、優しいキスで吸い取ってくれた
目許や頬、唇の端にキスの雨を降らされる
決して快感を煽るわけじゃなく、宥めてくれるような優しいキス

内壁で感じる太輔のものは脈打つほどなのに、達したばかりの俺を気遣って動かずにいてくれる恋人にじんわりと温かくなった

絶頂の余韻が収まってくると、中に収めた彼のものが脈打つ度に再び奥が疼きだしてきたが、恋人は軽いキスから進もうとはしない
「太輔…」
「うん？」
「お仕置き、まだ続いてるんですか？」
おずおずと聞いてみると、彼は少し目を見開きその後くすりと笑う

「もうお仕置きは終わってるよ 動いてもつらくない？」
「うん…」
恥ずかしいけど頷けば、細い腰をしっかりと掴まえた太輔が、確かめるように俺の身体を回すようにした

内壁への刺激に背をそらしたものの、零れたのは甘く濡れた吐息

「ああ…大丈夫そうだね」
熱っぽい声で呟いた太輔が、ゆっくりと抜き差しを開始した

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