愛されキャラの天使ちゃん３ (ページ3)

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今いったい何時なんだろう………

あれからどのくらいこうしているのだろう……

私は買い物袋を持ったまま玄関に座り込み

ただ一点だけを見つめていた。

父と最後に会ったのはもう１０年も前だ。

父に会うだけで体が震える。

それと同時に蘇るあの日の記憶。

あの日は……

とても暑い日だった。

風鈴の音が虚しく響いていたのを覚えている。

…。

その時、携帯にLINEが来た。

西今日秀太と真司郎と買い物しに来たらもえ見つけた!笑

一緒に送られてきた写真には

幸せそうにケーキをほうばっているピンクの子豚の人形。

何これ…笑

私はしばらくその写真を見た。

なんでだろーな…。

にっしーはタイミングが良すぎる。

何気ない事だけど、まるでにっしーの魔法にかかったみたいに…

…。よし。

袋を持って台所へ行く。

え！うそ！もうこんな時間なんだ！

肉じゃが間に合うかなー？？

私は急いでお鍋に火をかけ肉じゃがを作り始める。

ー翔くんの家ー

翔「あー♡ 美味しかったー♡ やっぱ料理だけは昔からうまいよな笑母さんの味に似てるし笑」

「そりゃ、おばさん直伝ですから笑」

翔「そうだね笑 …。お風呂わいてるから先はいる？」

「うん。じゃあ先はいろーかなー」

私は洗面用具を持ってお風呂場へ向かう。

私が上がったあと、翔くんも入れ替わりですぐにお風呂に入った。

はぁ……

私は翔くんがお風呂に入っている間、何も考えずただぼーっとしていた。

翔「……。今日なんかあった？」

ふと我にかえり、後ろを振り返れば、上裸のままタオルで髪を拭く翔くんがいた。

「あー…。なんもないよ。」

翔「…。

…また西島さん？」

「え？」

予想もしていなかったフレーズに私は少し驚く。

「にっしー…じゃないけど、」

翔「…。俺といる時くらい、他の男の子と考えんなよ。」

翔くんは何故かとてもイライラしていた。

「ごめん…。」

翔「…ッ！謝んなよ。」ﾄﾞｻｯ

「んんｯ!!」

翔くんはソファーに座っていた私に跨り、激しいキスをし始める。

翔くん…、？？

翔くんは余裕がなさそうに私の両手首を掴み、キスを降らせてくる。

そしてパジャマに手を伸ばした瞬間だった…

脳裏に10年前の記憶が過った…