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73話 ページ27

空が白み始めるまでなかむさんと色々な話をした。国を作ろうと決めた時の話や、そのための戦いの話、今の国についての話。この人は本当にこの国が好きなんだなぁ、と思った。

 いい機会だと思ったので、少しだけ呪いについても聞いてみた。彼自身、そのことについてはよくわかっていないらしい。暴走についても、経験したことがないそうだ。

 私の祖国は、科学技術が発展している。だから、呪いという言葉にいまいちピンときていないし、正直信じられない。ただ、現実問題として彼らは五感のひとつを奪われている。

 呪いとは一体何なんだろうか。それは、"我が国に仇なすもの"なのだろうか。……調べてみる価値は十二分にありそうだ。

 疲れたのか、すぅすぅと規則正しい寝息をたてるなかむさんの手をそっと離して、起こさないように扉を閉じる。そうすれば、「A」という声がした。振り返ると、そこにはカティアさんが立っていた。


 「カティアさん、お疲れ様です!……あっ、まってやばい就業時間!」
 「それは、大丈夫です。フィリアさんが上手く取り計らって……それより、大丈夫でしたか?」
 「え?あ、はい、全然大丈夫でした!ちょっとなかむ様の腕を捻り上げてしまったんですけど、なんとか最悪の事態は免れました」
 「腕を……捻りあげる?一体どうして……」
 「まぁ、色々とありまして。それと、そうだ、カティアさん。なかむ様担当のメイドさんたちに機会があれば伝えていただけませんか?」
 「何を?」
 「えっと……"なかむ様が寂しがっているのでぜひ一緒に気楽にご飯を食べてあげてください"」


 語弊がある気もしたが、要約すれば大体そんな感じだろう。カティアさんが頭に巨大なハテナマークを浮かべていることに気づかなかった私は、欠伸をしながら今日の集合場所である部屋へと向かった。向かおうとした。









 「そこのあなた、お待ちなさい!_____もう言い逃れは出来なくってよ!!」









 指定場所に向かう途中の廊下のど真ん中に、朝から絶好調のクルクル具合を発揮する銀髪縦巻きロールの女性が数人のお取り巻きと一緒に仁王立ちしていた。

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すみれ - 続編おめでとうございます!この作品とても好きです! (2022年10月23日 21時) (レス) @page2 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - あの、ちょいちょき面白くてクスッと笑ってしまう所がありとても好きなお話です。これから続きを読んできます! (2022年7月19日 21時) (レス) @page50 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - めっちゃこの小説が大好きで、この小説を読むでいる時間が一番幸せです(^-^)これからもよろしくお願いします (2021年9月16日 16時) (レス) id: dab527b906 (このIDを非表示/違反報告)
サンセットマリン - スカ一さん» はい、大丈夫です。よろしくお願いいたします。 (2021年9月16日 6時) (レス) id: 58697e3d5e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - サンセットマリンさん» おはようございます、お世話になっております。ご了承頂きありがとうございます。では、今回の件はこれにて終了とさせて頂きたく思います。また、作者名、作品名を伏せて事の経緯の説明を当方の作品内でさせて頂いてもよろしいでしょうか? (2021年9月16日 6時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンセットマリン | 作成日時:2021年9月7日 18時

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