魅惑的で不思議 【名前変換オリジナル】

#３ ページ3

白くて長い筋肉質な手足で華麗に動き回る。

普段の生活からは想像も出来ない運動神経に、周りの人達は圧巻されていた。

動くたびに滴る汗が反射してきらきらと輝き彼の周りだけオーラが違う。

その彼こそ……


「宮浦、やっぱ部活入らん？」


「ムリ」


宮浦くん。

いつもポーカーフェイスで不思議っ子だけど、そのルックス・人柄の良さから割とみんなから好かれている。

男子とよくつるむものの、女子とも普通に話してくれるから私的には好印象。


「那谷、ボール取ってくれる？」


「あっ、いいよっ！」


声を掛けられた子は後でキャーキャー騒ぎ散らしているが、私には分からない。

なんで叫ぶんだろう……？


「宮浦がイケてるからだろ」


『うわっ』


「うわー、反応女子らしくねぇ」


『はぁ』


「つまんねーヤツ」


このダル絡みしょっちゅうな男は小学生以来からの腐れ縁で、なにかと鼻につく迷惑人。早瀬結人。


『なんで来たのさ』


「え？お前が"なんで叫ぶんだろう……？"とかぼやいてたから」


『……ウソだ、声にでて……』


「た。ガッツリ」


妙に声寄せてくるとかムカつく。

日頃の恨みとなんかムカつくという理由で一発殴っといたのはさておき。


「A、ちょっといい？」


『あ、宮浦くん。どうしたの？』


「……足。」


『えっ？』


「ケガしたんじゃないの……？」

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