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盒兇んは座っていた丸椅子を持ち上げてトコトコと私の方へ向かってくると、ベッドの隣に椅子を置いて、そこにポスッと座った。






「おはよう」



『……お、おはよう……』









なにこの光景。
おかしい。

奇跡……?




近くに盒兇んがいる。
直視できず、白いシーツに目を落とすと、盒兇んが私を覗き込んだ。









「だいじょうぶ?まだ具合悪い?」



『あっ、大丈夫っ!全然、平気っ』









距離の近さに驚いて、上半身を思い切り仰け反ってしまう。



盒兇んは少し眉間に皺を寄せて、ふ〜っと溜息をついた。




やばい。
今のは、うざかったよね…




盒兇んへの免疫のなさからくる自分の態度に、心底嫌気が差すし
嫌われたんじゃないかって思うと、泣きそうになる。


いや、最初から好かれてはないんだろうから、泣く必要もないのだけれど。









『………ごめんなさい、私……』



「え?……あ、ちがくて!……なんていうかその、Aちゃんと話すの、緊張しちゃって」









私の謝罪が、盒兇んがついた溜息のことだと察してくれたのか、動揺したように弁明してくれる盒兇んは、本当に優しい。

人と話すのに、緊張するような人じゃないの、見てたら分かるのに。
緊張だなんて、そんな嘘、いいのに。

もしかしたら、私があまりにも話しづらい人だから、緊張するのかもな。









「Aちゃんと、話したくて……やっと先生いなくなったから」




『……え?』









瞳を揺らした盒兇んは、ガシガシっと頭を掻くと、は〜っとまた深く溜息をついた。









「ずっと見計らっててさ。先生、いなくなんの」




『……なん、で…?』




「Aちゃんとふたりきりになれる時間、ほしかったから」









揺れていた瞳が、まっすぐに私を見た。

引き込まれそうなその大きな瞳には、まだ理解できていないのか唖然とした自分の顔が映っている。

この言葉を単純に捉えてはいけない。



盒兇んの気持ちを考えたら、ひとつの答えにたどり着いた。









『……そっか』




「え、……わかっちゃった?」




『………恋愛、相談?』


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hinata(プロフ) - みきさん» そんなこと言っていただけるなんて(;;)たしかに私も、岸くんを先生にして書くの好きだなって思いました笑 考えてみたいと思います!ありがとうございます(^O^) (9月15日 19時) (レス) id: 34ee1548d7 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぺんちゃんさん» ありがとうございます!先生との恋愛なのにスムーズすぎたかなって思ってたので嬉しいです(;;)これからも読んでいただけると幸いです(>_<) (9月15日 19時) (レス) id: 34ee1548d7 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - あこちゃん。さん» うわぁ嬉しい(;;)ありがとうございます!!今後の他メンバーの話もキュンキュンさせられるように頑張ります!! (9月15日 19時) (レス) id: 34ee1548d7 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 岸先生の、「俺の彼女になってみない?」って、好きですね。もちろん、どのストーリーもですが、このストーリーの続編とか読んでみたいです。短編にされるのが、もったいないです。 (9月8日 8時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん - 保健室と恋愛事情、いい感じに背徳感あって凄くキュンキュンしました(変態)これからも応援してます^^ (9月8日 4時) (レス) id: 6effff369f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hinata | 作成日時:2019年8月18日 5時

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