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「会えなくなるの、寂しいね」
『……寂しい、ですね』
「俺が大学生だって。想像できる？」
『今よりもっとモテモテですね』
「俺、モテモテになっちゃっていい？」
『私が許可出さなくたって、先輩はどこでもモテますもん』
「大学で、俺どこに逃げよう。Aちゃん、俺のことまたかくまってくれる？」
『ん〜……大学に私はいませんよ(笑)』
先輩の問いかけは、いつも返答に困る。
私にどう返してほしいのか、まったく読めない。
私が先輩を守りたい。だからこれからも会いたいです。って、
まるで誘導尋問のようで、思わず言いたくなる。
それを言ったら、どうせ離れていくくせに。
「……なんか、拗ねてる？」
『…別に、拗ねてないですよ』
卑屈な気持ちが顔に出てたのか、先輩はズイッと私の顔を覗くように近づいた。
「だってなんか、眉間にしわ寄ってる」
不意に私の前髪をさらっと流した先輩の手を
反射的にパッと掴んだ。
…もしかしたら、人生で初めて先輩に触れたかもしれない。
思ったより大きくて、ちゃんと男の人の手だって認識すると急に鼓動が早くなる。
「……あ、ごめん」
『あっ、いや…謝るようなことじゃっ………あ、えと…せ、先輩、そっ袖……』
「袖？」
『あ…いや、……カフスまで無いんだなって思って…』
「あ〜うん、危うく学ランまで無くなるとこだった(笑)」
第二ボタン以外に、意中の彼からもらう意味はあるのだろうかとは思うけど
……でもほんとは、わたしも欲しかったな、なんて。
「俺は、Aちゃんと会えなくなるの、寂しいよ？」
急に、じっと見つめられて
思わず目を逸らした。
『さっき聞きましたよ？それ』
一瞬ドキッと跳ねた心臓をごまかすように少し早口になりながらもそう返すと
先輩は、そっか、と笑った。
「ねえAちゃん、男って単純な生き物なんだよ」
『……哲学？』
「も〜…急にそんな哲学の話しないよ(笑)」
『え〜じゃあどういう意味ですか？』
先輩は少し困ったようにポリポリと頭を掻くと
揺らしていた瞳で、私の目をまっすぐに捕らえた。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
