保健室と恋愛事情-Yuta.K- 1 ページ23
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コンコンと響く音と同時にガラガラッと扉が開いた。
その開け方ひとつで、顔を見なくても誰だか分かってしまうから私は相当重症なんだと思う。
「失礼しま〜……あれ？山田先生は？」
『岸先生、山田先生さっき職員室行きましたよ』
私に会いに来た、わけはない。
岸先生の目的地は、ここ、保健室であって
尋ね人は養護教諭である山田先生。
「お〜まじか、さんきゅ！…で、Aさんは？どした？」
何の理由にしろ、岸先生と話が出来ている空間に幸せを噛みしめていると
ゆっくりと近づいた岸先生は、椅子に座る私の前にしゃがみ込んだ。
『えっと、…あ〜ちょっと頭痛くて』
岸先生の行動に思わずドキマギしてしまったけど、別に嘘ではない。
ぐわんぐわんと視界が揺れるほど頭が痛かったし、授業中である今ここにいるのも、早退をするためなのだから。
そんな状況を私の担任に伝える為に山田先生は職員室まで行ってくれていて、そのおかげで岸先生とふたりきりになれている。
「えっ大丈夫！？寝てたほうがいいよ！？」
急に私の手を引いた岸先生はベッドまで向かうと、眉毛をくいっと上げて私に横になるように目で合図してくる。
掴まれた手首に熱が集中してドキドキする。
言われるがまま私が仰向けに寝るのと同時に、布団を優しく掛けてくれるから
どうしてもキュンと鳴る胸が、岸先生のことが本気で好きなんだと私の頭に訴えかけた。
『もう、早退するんですけどね』
「あぁそうなの！？けど帰るまでは横になってたほうがいいよ。座ってるより楽でしょ？」
岸先生の気遣いにまたキュッと胸が締め付けられる。
どれだけ恋をしても、報われない相手なのはわかってるのに。
私の寝るベッドの縁に、岸先生が腰掛けた。
ベッドが軋む音に、手を伸ばせば触れられる距離に、凜とした横顔に
もう…どうにかなりそうだ、なんて落ち着かない胸をさすっていると
唐突に、
「Aさんはさ、彼氏いるの？」
なんの脈絡もなく、きっと聞き間違いなんかでもなく
確かに、岸先生はそう言った。
『はっ！？！？な、なんでそんなことっっ……いった、……』
予期せぬ言葉に、頭が痛かったことなんてすっかり忘れて
バッと起き上がると、ズキーンと痛みが襲って思わず頭を抱えた。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
