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私の返答があまりに不満だったのか
あからさまに拗ねた永瀬くんは、急に立ち上がった。
ズイッと距離が縮められて、後ろに下がろうとするけど
握られていた手でそれを阻止されてしまって、何かが起こりそうな雰囲気が、ドキドキを増幅させる。
『………足、痛いでしょう？……座ろうよ』
私の言葉にも反応を示さない永瀬くんは、ただじっと私の目を見つめるだけ。
「いいよ、Aちゃん」
『………何…？』
「そんなこと、言ってられるのも今のうちやから」
そう言った永瀬くんは、私の髪を掬ってそれに口付けを落とした。
「遠慮なく、相談に乗ってもらお〜かな。……ね、Aせんせ？」
『こ、答えられること、ならね…？』
「じゃあ、」
何を言われるかドキドキしながら、永瀬くんが口を開くのを待った。
その間にも、私の髪を撫でる手はだんだんと頬に移って、包み込まれるように優しく触れた。
ただの男子高校生
だなんて、
私を見下ろす彼に、すでに“男の人”を感じてしまっているくせに。
「Aちゃんを落とす方法、教えてや。……自分のことなんやから、わかるやろ？」
『……っそれは、……答えられない』
「なんで？……もしかして、もう落ちとるから？」
頬に触れていた指は、そこからスルスルと移動し、私の唇をなぞると、永瀬くんの指先の熱が伝染するように体中が火照り出す。
こんな状況自体、いけないことだってわかってるのに
言うことの聞かない身体は正直で、もはや永瀬くんの術中にハマっているようだ。
「やっぱ先生に見えないわ、Aちゃん」
ここに来てまで、私の自尊心を抉る永瀬くん。
自尊心なんて、あってないようなもんだけど…
私の浮かない顔に反して、ニヤリと笑った永瀬くんは、唇に触れている反対の手を後頭部に回して、より一層距離が縮まった。
「…先生に見えないってな？俺には、女の子にしか見えないって意味」
ぐいっと引き寄せられると同時に甘くとろけるキスを落とされた。
こんな誘惑に、勝てるはずがない。
fin.
☆☆☆
廉くん難しい…
肝心な言葉は言わない、A先生を振り回す廉くんを書きたかったんです！
★ページ数余ったので、あと1周したい！もう少しお付き合いください！
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
