誰か、助けて ページ7
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殺される
その言葉は不思議な力を持っていた。
震えた足が止まらなくて、気絶しそうなほど怖い。
男1「なーなー!!! もうコイツらぶっ殺していいよなぁ!!! もう待ちきれねぇよぉ・・・!!」
男2「お前は少し落ち着け。そうだな、俺もお嬢ちゃんの綺麗な顔が歪むのを見てみたい。」
だから・・・・・・、と男が言った一瞬後。
大きな銃声と、
『うぐッ・・・アアアアアアア!!!!!!』
斗馬君の断末魔。
男1「おおぉ・・・、お嬢ちゃんの絶望に満ちた顔も唆るけどぉ、弟君の方が可愛い声で鳴くじゃあないかぁ。」
何か男が呟いていたが、今の私には聞こえていなかった。
今私の目と耳に入って来るのは、悲痛そうに声を上げる斗馬君だけだ。
よほど痛かったのか、黒い目隠しから涙が滲んでいた。
何で、どうして、斗馬君にこんな事・・・!
合歓「やっ、やめてッ!!! 何で斗馬君を撃ったの!!? 私の痛がる顔が見たいなら、私を撃って!! お願いッ!!!!!!」
男2「お嬢ちゃん。見たところ、弟を大層大切にしてるらしいな。弟を痛い目に合わせれば、お前はもっと絶望に染まる。お前はそういうタチだろう? 」
合歓「やめて違うの・・・! こんな事して欲しく無いッ!! お願いだからもうやめて!!! 私はどうなっても良いから!!!!」
私は今までに無いほど叫んだ。
喉が痛くても、感じないほどに声を荒げた。
男1「あのなぁ。俺は今斗馬君の声が聴きたいんだよぉ。」
『ハッ・・・ハァッ・・・アァア"ア・・・・・・ッ』
男1「ほうら、斗馬君もまだまだ鳴けるよなぁ。」
『グッア"ア"アアァ!!!』
やめてッ
やめてやめてやめてやめてッ!!!!!
これ以上斗馬君の叫び声、聞きたくない!!!
その時、酷く耳鳴りのような鋭い音が鳴った。地面が揺れ、壁が崩れた。
??「おうおう、テメェら。・・・俺の弟に何手ェ出してんだァ?」
合歓「お兄、ちゃんッ!!?」
私達の兄が夜の光を浴びながら、マイクを起動していた。
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萩 - 続き楽しみです! (2020年4月25日 10時) (レス) id: 28ee4bfc20 (このIDを非表示/違反報告)
しづ - んん、、最近更新されてない、、更新楽しみにしてます! (2019年11月2日 21時) (レス) id: dfac6954d1 (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - 華月さん» えっっっ! ありがたきお言葉ですっ! そう言っていただいて嬉しいです!! コメント有難うございます! (2019年9月21日 22時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 本当にこのお話大好きです(*^^*) (2019年9月19日 2時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - 音琥さん» WOW!(^o^) またまたコメント嬉しいです!本当にこんな優しい人が見てくれていると思うと顔がにやけますうふふ← またいつでもコメントしてくれたら嬉しいです!! (2019年9月17日 20時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sakurasaku | 作成日時:2019年4月3日 18時