【ツイステ】見ろ、これが本物のタヌキさんだ【男主】

選別が来た ページ9

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「【汝の名を告げよ】」





『す、凄い！本物の喋る鏡だぁ！』


「お前ずっとはしゃいでんな」


『だって喋るんだよ!? 鏡が！』


「俺たちの住む国ではそんなに珍しくなかったけどな」


『そうなんだ！エースくん凄いね！』


「いや俺は凄くない」









まだ僕の番は来てないのにはしゃぎまくる僕。
そもそも僕の生まれ故郷では鏡自体が珍しいからね！

そんな僕とは裏腹にエースくんは冷静にツッコミを入れていく。クールすぎるよエースくん！









『あ、そういえばこれ何してるの？』


「選別だよ」


『選別？』


「ほら、あそこに7つの席があるだろ？ あの席に着いてるのが、今選別している寮の寮長」


『へぇ、じゃああそこにいる人達は偉い人なんだ！』


「うん。まぁ、極論的に言えばそうな」









寮長を1人づつ見てみる。

赤い髪の人。とても怖そうな人。頭の良さそうな人。僕達を楽しそうに見てみる人。超綺麗な人。何だあの四角いのは。そして空席。


うーん、僕あの怖そうな人の所には行きたくないなぁ。

それにしてもあの四角いの何？食べられるのだろうか。(何故そうなる)









「次タヌキの番じゃね？」


『あ、ホントだ。行ってくる！』


「行ってらー」









前の人が去って行って、僕の番になった。

緊張の解けない足で前に進む。
周りの視線が刺さるのは慣れてるけど緊張するなぁ。









「【汝の名を告げよ】」



『タ、タヌキです』


「【汝の魂のかたちは………、サバナクロー寮】」


『サバナクロー寮……』


「【この者の魂、どんな事があっても挫けず耐える不屈の精神は正にサバナクロー寮に相応しい】」









ふおぉ、もしかしてこれ、僕褒められてる!? 嬉しい！

サバナクロー寮ってどの寮長だろう？









？「おい」


『？』


？「おいそこのタヌキ、ウロウロしてないでさっさとここに並べ。サバナクローだろ」


『!?』









なんかあの怖い人が居るんですけど。

まままままさかこの人が、









『サバナクロー寮の寮長!?』


「あ？」


『ひぇっ なんでもないです……すみません』









完全に捕食者の目で睨まれた。こ、怖い……。

列に並ぼうとすると、ここにも怖い人が沢山居るのに今更気づいた。

フラグ回収しちゃった。こんな事なら安易に喜ばなきゃ良かったよぉ!!







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