招待状が来た ページ2
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「しかも3年も会えなくなるんですね。俺悲しいなぁ」
『ゑ??』
え、3年もキツネさんと会えなくなるの??
3年って何日間??
365日×3=1095日????
ええええええええええええ
『やだやだ!僕キツネさんと一緒にここに残る!!』
「意思が弱すぎるぞこの狸」
『だってキツネさん居ないと僕は生きてけないよぉ!!』
キツネさんに泣きながら飛びつこうとすると、サッと避けられた。しゅん。
『キツネさんが居ないなら行く意味ないもん』
「【もん】とか…………、キモ」
『キモ!?!?』
「ほらほら男なら泣かないでくださいよ」
『うぅぅ』
泣いている僕の頭をキツネさんは撫でてくれた。
こういう所だけは優しいよね。
「まぁ、俺にも招待状届いたんですけどね」
『歯?』
「俺にも届いたんですよ。その招待状が」
『覇?』
信じられない言葉が聞こえた。
キツネさんにも招待状が届いたんだって?
え、それじゃあ僕、一緒に学校に通えるって事!?
『やったぁ!!!』
「うわっ! 引っ付くなこのオナモミ!」
『オナモミ!?!?』
思わぬ言葉で罵倒された気がしたけどこれで万事解決だ!
その後キツネさんと僕は別れて、今夜来る黒い馬車に乗る為に準備をするのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
斯くしてその日の夜。
僕は慣れた足取りで茂みをぬけて開けた土道路に出た。
辺りを見渡すと探していた黄色い毛並みが見える。
その毛玉を目掛けて近寄った。
『キツネさーん!』
「何ですか騒々しい」
『それさっきも言ってなかった?』
「気の所為ですよ」
『そっかー』
話を早くに切り上げてキツネさんは毛深かった獣の姿から人の姿に戻る。
慌てて僕も誰も居ないのを確認してから人の形に変化した。
なれない姿だけど、獣の姿だとみんな驚いちゃうからね。
『キツネさん』
「何ですか」
『いよいよだね!』
いよいよだ。いよいよ憧れてたナイトレイブンカレッジに入学する!
もう憧れじゃない、僕は夢を掴んだんだ。
今僕は不思議な気持ちでいっぱいだ。
ドキドキするような、ハラハラするような……、落ち着かない!
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sakurasaku(プロフ) - あずささん» 私も早く監督生ちゃんと絡ませたいと思ってました! ですか、あともう少しですね ……。(笑) 私もこれからあまり余裕が無くなるので、あまり更新できませんが、これからも見てくださると嬉しいです! コメントありがとうございます! (2020年6月28日 17時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - タヌキくんめちゃくちゃバブちゃんみたいで好きです!!監督生たちとどんなかわいい関わりするのか楽しみです!更新頑張ってください!続き待ってます!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - 注射器さん» そう言っていただけると嬉しいです(´;ω;`) この上無き嬉しさです……。 最近全くもって更新出来てないですね……。 もっとタヌキさん書きたいのですがあいにく私には文才が無いもので……。でも、コメントで勇気貰えました! 頑張ってみます! (2020年6月21日 20時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
注射器(プロフ) - タヌキさんとキツネさんの掛け合いが大好きです。この2人可愛すぎんか…?タヌキさんは加虐心を刺激する良い性格してて可愛らしくて和みますね…、何これ天国か?応援しています。無理のない範囲で更新頑張ってください。 (2020年6月21日 4時) (レス) id: 870c829c79 (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku(プロフ) - らい太郎さん» あ、バレてましたかw ツイステで水を出す魔法って出てきたかなと頭を捻らせたのですが思いつかず、かと言って私はネイミングセンスは皆無なので、実は勝手ながらにパクっちゃいました。 これからも可愛いタヌキさんを沢山描きたいと思ってます!コメントありがたいです! (2020年5月24日 21時) (レス) id: e53f230869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sakurasaku | 作成日時:2020年5月6日 1時