【ヒロアカ】竜ヲ操リ、竜二愛サレ……。

三十一匹目。【??】 ページ33

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「あ″ぁ、……どこだここ……。」









俺が目を覚ますと知らない壁が目に入った。


ゴロリと体を捻ってみたら背中に硬くて冷たい感触。

うつ伏せの状態になれば、黒いアスファルトが見えた。



どうやら俺は、路地裏で寝ていたらしい。



…………なんで俺がこんな所で寝て……？




不思議でたまらなかったが、痛む体に鞭を打ち立ち上がる。

俺の今の現状では、このままここにずっと居る方がまずい。



誰かに見られる前にさっさとここから離れて本部に帰ろうか。







そんな事を呑気に考えていた時だ。









ﾋﾀ ﾋﾀ









「…………ん……？」








何だ、今の音…？


なんか…………、裸足のまま歩いた様な音がしたな……。




俺は警戒体制に入り、姿勢を低くして周りを見渡す。

だが何も見当たらない。何も居ないどころか、虫1匹見つけられなかった。




あまりに静か過ぎないか……？









ﾋﾀﾘ ﾍﾟﾀ ﾋﾟﾁｬ......









！！

…………また、音が聞こえた。



心なしか俺に近づいて来ている気がする。









ﾍﾟﾁｬｯ ﾊﾟﾀﾀｯ









「っ!!!!」









俺の目の前に雫らしき物が落ちて来た。


俺は驚いて一歩後ずさる。






………………何だこれは。





ドロリとした液体が地面に付着していた。



上から落ちて来たよな……、じゃあ上に、何かいるのか…………??







俺はゆっくりと、上を見上げた。





………………其処には……









フルフル「ｷﾞｷﾞｨ.......」





「……は??」









首の長い白い大きな怪物が、俺の真上で大きく口を開いていた。

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