不満があります！ 後編（じゅりほく） ページ29
「樹…俺の、こと、嫌いなの…？」
なんだか涙が…じわりと滲んできてしまった。
「北斗…急にそんな事、聞いてきて…本当にどうした？」
樹が「ん？どうした？」なんて、優しくまた聞いてくるから…もう…その顔がまたカッコよくて。
でも、でも、好きって言ってくれない…。
キスしてくれない…。
俺たちの距離は縮まらない…。
「樹のバカ…俺のこと…嫌いなんでし…？もう、いいよ…別れる…」
「はぁ？な、何言ってるんだ…！！俺がいつ北斗、嫌いだなんて言った？！」
樹は、声を荒げ、半泣きの俺を助手席のシートに押さえつけてきた。
「だ、だって…樹…キスしてくれない…」
「えっ…？」
「付き合って3ヶ月も経つけど…樹は、たまに優しく抱きしめてくれるだけで。
今も俺、頑張って誘ったのに…キスどころか、遠ざけて…好きだとも言ってくれなかった…」
「北斗…」
「…こんな、いやらしい俺…嫌い？それとも…やっぱり、俺とはそういうことできない…？」
だんだん声が小さくなってしまう。
こんな、淫らに、誘うなんて…樹に…ホントに嫌われたかも…。
「はぁ…北斗、ほんと…お前って…」
樹の声が…あ、呆れてる？
俺は樹を見ていられなくて、ギュッと目をつぶってしまった。
その瞬間…
唇に何かあたたかないものが触れた。
えっ…？
思わず目を開けると、樹が…俺にキスしていた。
「ん…んぁ…ぁん…」
優しく何度も啄むようにキスして…それからゆっくり口内に舌を入れてきて、俺の舌を舐めてきた。
俺はそんな樹のシャツにしがみついて、樹にされるがままに身を委ねた。
どれくらいそうしていたか…
チュッという音と共に樹の唇が離れた。
そして、
「俺の我慢…台無しだ…北斗、責任取れよ…」
樹の色気満載の声。
樹は俺にシートベルトをまた付けさせると、車のエンジンをかけた。
「じゅ、樹…？どこ行くの？」
「俺んち。今夜は、帰さないから。北斗、煽ったのはお前なんだからな」
樹の顔が…なんか、なんか…。
獲物を捕まえたライオンみたいな顔で…。
ヤバイ…俺…やっちゃったかな…。
樹は目を眇めながら、そう言ってニヤリと笑った。
おしまい
※「じゅりほく」のリクを数名の方々から頂いていたのをやっと書きまして…おそくなりスミマセンでした…汗
少しでも楽しんでいただけたら幸いです！
ハロウィンナイト 前編（きょもほく）→←不満があります！ 前編（じゅりほく）
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おゆまる(プロフ) - モモさん» 読んで頂いてありがとうございます(*^^*)じゅったんがずっと襲いたい気持ちを抑えていたのに…ほくちゃんたら！もう！(o^^o)ってお話が書きたくなりまして…またこれからも読んでいただければ幸いです。 (2020年10月11日 21時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - じゅりほくありがとうございます！誘惑するほくがかわいいし、ライオンみたいな顔になるじゅりがセクシーで良かったです！ (2020年10月10日 13時) (レス) id: 669285bc42 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな(プロフ) - おゆまるさん» わかりました！ありがとうございます！ (2020年10月10日 8時) (レス) id: c5e4af03bc (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - はなはなさん» 初めまして！読んで頂いてありがとうございます(*^^*)フォロリク条件はDMでは受付けてないのです…ごめんなさい！ 自己紹介欄か位置情報欄に記載でお願い致しますm(_ _)m (2020年10月10日 6時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな(プロフ) - 初めまして！いつもおゆまるさんの作品を読ませていただいてます！Twitterのことなのですが、フォロリクの条件は自己紹介欄に記載でないといけないのでしょうか、、？もし、DM等でもいいのでしたら、そうしたいなと思いまして、、無理は言わないです！ (2020年10月9日 21時) (レス) id: c5e4af03bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年6月20日 23時
