泣き虫な君へ�ぁ弗薦犬�ょもほく） ページ22
店には俺と高地の二人だけ。
無言でコーヒーを飲んでいて、聞こえる音は微かなジャズのBGM。
ポツリと高地が俺に聞いてきた。
「北斗…帰らないのか？」
どこに帰るのか？
そんなの、言わなくても分かってる。
「うん…帰らないよ」
「そっか…」
「…迷惑…かなぁ…」
「いや、北斗が居てくれて俺は助かってる。安い給料でなんだかんだでほぼ24時間労働させてるし」
「俺こそ、衣食住付きで…ありがたいよ。本当にありがとう…」
高地は笑いながら俺の頭をクシャッと撫でた。
高地には頭が上がらない。
いくら従兄弟とはいえ、突然来た訳ありΩの俺を雇い、優しく迎え入れてくれた。
高地を頼ってこの街に来てから、しばらくの間は毎日泣いていたなぁ。
大我と離れるって自分で決めたのに…毎日恋しくて。
三ヶ月に一度来るヒートは…すごく辛くて。
17歳で初めてヒートを迎えてから俺は一人でヒート期間を過ごした事がなかった。
いつも大我が一緒にいて助けてくれてたんだって身に染みて分かった。
抑制剤を飲んでも、体がαを求めて…大我を求めて…苦しくて、苦しくて、気が狂いそうな１週間を一人ぼっちで過ごした。
大我を忘れようとしてるのに三ヶ月ごとに来るヒートのせいで、大我の存在を自分の中から消し去るのが難しかった。
でも、あれから一年。
もう大我は新しい恋人ができたかな…。
もしかしたら婚約も済ませて、もう結婚してるかもしれないよね…。
自分から離れたくせに、まだ未練がましく大我が恋しいだなんて…忘れられないなんて…バカみたいだ。
どんなに想っていても…俺は大我と二度と会えないし、会わない。
俺は…大我には相応しくない。
涙が頬を伝い一筋流れ落ちた。
「北斗…？」
「あ、ごめん…なんでもない！もうそろそろ仕事に戻らないと…」
俺は涙を拭い、カウンター席から立ち上がった。
すると、丁度そのタイミングで店のドアが開いた。
「いらっしゃい…ま…せ……！」
お客が来たのかと思いドアの方を振り返ると、そこには…
俺が会いたくて、逢いたくてたまらなかった人の姿があった。
「た、いが……」
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おゆまる(プロフ) - モモさん» 読んで頂いてありがとうございます(*^^*)じゅったんがずっと襲いたい気持ちを抑えていたのに…ほくちゃんたら！もう！(o^^o)ってお話が書きたくなりまして…またこれからも読んでいただければ幸いです。 (2020年10月11日 21時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - じゅりほくありがとうございます！誘惑するほくがかわいいし、ライオンみたいな顔になるじゅりがセクシーで良かったです！ (2020年10月10日 13時) (レス) id: 669285bc42 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな(プロフ) - おゆまるさん» わかりました！ありがとうございます！ (2020年10月10日 8時) (レス) id: c5e4af03bc (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - はなはなさん» 初めまして！読んで頂いてありがとうございます(*^^*)フォロリク条件はDMでは受付けてないのです…ごめんなさい！ 自己紹介欄か位置情報欄に記載でお願い致しますm(_ _)m (2020年10月10日 6時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
はなはな(プロフ) - 初めまして！いつもおゆまるさんの作品を読ませていただいてます！Twitterのことなのですが、フォロリクの条件は自己紹介欄に記載でないといけないのでしょうか、、？もし、DM等でもいいのでしたら、そうしたいなと思いまして、、無理は言わないです！ (2020年10月9日 21時) (レス) id: c5e4af03bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年6月20日 23時
