ほくとをちょっと長く愛でる１ (ページ28)

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すれ違い14 北斗side ※ ページ28

「ああっ…！！」

「なに、入れただけなのにイっちゃったの？」

大我は意地悪な顔で俺を見下ろしてる。

「はぁ…あ…だって…」

「いやらしい体だね、北斗？」

イったばかりで体が敏感なのに大我はまた緩々と動き出す。

「ちが…ま、まって…まだ…！」

「待たないよ、俺は全然始まってないし。北斗だけ何回も気持ちよくなってるよね？」

大我に乳首も摘まれ。

「あっ…っ…」

「ここも気持ちいいの？北斗は気持ちいいところだらけだね」

勃ち上がってきた先っぽを大我の綺麗な指でグリグリって刺激され。

「ひっ…あ、やだ…！あ…」

大我に全て暴かれた体は、俺より大我の方がよく知ってるかもしれない。

だからいつも的確に俺を追い詰める。

「あんまり絞めないの…そんなに離したくないんだ…これ好きなんだね…。中を擦られるの好き？北斗？」

大我がさっきより強くえぐるように突いてくる。

「ねえ、北斗はさ、誰でも気持ちよくなれる淫乱な体だよね。さっきは玩具でもイっちゃってたし。今日も…俺たちが部屋に入って来なかったらジェシーにそのまま押し倒されてたかもね」

なんでそんな事言うの…？
ジェシーは関係ないよ！

「そお？玩具…気持ち良かったでしょ？…また入れてあげるよ。さっきはジェシーとのいいところ邪魔してごめんね」

玩具は…もう嫌、大我がいいのに…！

「玩具…やだよぉ…イヤ。ねぇ、大我、違うの、ジェシーは…ちがうから…あっ！」

ジェシーは仲間としては好きだ。

でも俺が『好きな人』じゃない。

「だから、お詫びに、今日はここが空っぽになるほどイかせてあげる」

大我の顔が…なんだろう…酷く嫌そうな、辛そうな表情をしてる。
凄くイライラしてるのが分かる。

俺…もしかして、大我に嫌われてる…？

だからこんな…酷いことばかり言われて…体も、もてあそばれて…。

あぁ、そうなんだ。

俺、ホントは、大我に嫌われてだんだ。

性欲処理の相手としても役に立たないし、大我をいつもイライラさせてばかりいる。

そう思ったら、なんだか泣きたくなった。

体だけでも一番近くにいたくて、大我のそばにいたけど…もう、無理なのかも。

大我…もう、俺…限界かも…

「…もう…やだ…ヒック…グスッ…大我が…大我だけ、好きなのに…好きなのに…」

あ…。

感情が溢れてきて…言葉として口から出てしまった。

大我にとって迷惑極まりない事を言ってしまった。

大我のことが…好きって。