綺麗な牢獄(オメガバ) ページ3
【きょも×ほく】
俺がこの綺麗な牢獄に連れてこられて3ヶ月。
ついに恐れていたヒートが来てしまった…。
侍女は俺を豪華な寝台だけがある部屋に急いで連れて行き、外から鍵を掛けて閉じ込めた。
この部屋の鍵を開けることができるのは、この後宮の主人である、あいつだけ…。
いずれこの国の主となるαのあいつの側近となるべく生きてきた。
それなのにバースがΩと分かった瞬間、俺の人生が180度変わってしまった。
まさか、あいつの後宮に入れられるなんで夢にも思わなかった。
あいつが俺を抱く?
あり得ない。
ずっと幼いころから俺があいつを守ってきたのに…。
キィ…。
部屋の扉が静かに開き、ついにあいつが部屋に入って来てしまった。
「やめろ…くるな…こっち、こないで…!」
「やっとヒートが来たね、この日をずっと待ってた」
寝台に乗り上げたあいつは俺の手を易々と押さえ付けた。
「やっとだ、やっと、俺のものだ…!」
「や、やだ…やめろ…!」
涙がポロポロと溢れる。
あいつと肩を並べて、国を支えて行きたかったのに。
体が熱くて…苦しい。
後宮に来てから抑制剤は一切飲ませてもらえなくなった。
「北斗…泣いてもやめないよ。俺に抱かれるしかないんだ」
あいつの言葉は俺を追い詰めるのに、涙を拭う手があまりにも優しくて…苦しかった。
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FUKI(プロフ) - はじめまして(^^)いつもいいお話をありがとうございますm(_ _)m私もきょもほくが好きですがじゅりほくも好きなので、こういう短編集で見ることができてとても嬉しいです!これからも楽しみにしています!! (4月10日 16時) (レス) @page5 id: e80d2cc236 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 短編じゅりほくも楽しみにしてます!のんびり待ちますので、ご無理はなさらないで下さいね! (2020年9月26日 1時) (レス) id: 88fa24df75 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - モモさん» ありがとうございます(o^^o)こちらのお話はとっても短いので…コメントまで頂くのが申し訳ないくらいです(>人<;)近いうちに短編でじゅりほくを更新したいと思ってます。 (2020年9月25日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - こんばんは!じゅりほくありがとうございます!2人のやりとりにキュンとしました。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 23e27c4448 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - モモさん» こちらこそですm(_ _)m全部読んでいただいてるなんて…メチャ嬉しいです(o^^o)更新がんばりますね! (2020年9月23日 23時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆまる | 作成日時:2020年9月20日 1時