青い彼岸花？んなもん食った（（ ３

9日目〜不死川実弥〜　　４ ページ19

実「・・・どうする気なんだァ。もしも、こいつが死んだら。甘露寺に何て言うつもりだァ。妹を殺したのはテメェだって、言われてもおかしくねェだろ。責任、とれんのか」

『・・・どう、だろうね。責任取るだなんて、言うのは簡単だけど、私、死ねないからさ。家族を殺した償いって言えるほどのことをできるとは思えない。




・・・正直、さねみんの気持ちも分かるよ。



杏萌璃は弱くて弱くて、でも優しくて、未来が輝いてて・・・死んで欲しくないし、傷ついて欲しくない。』


実「じゃあ何でェ・・・」


『でも、それは私達が決めることじゃない。





自分の運命は、自分で決めるんだから。





それに、他人に幸せを押し付けることは、鬼がやることと同じでしょう？さねみん。』





同じ？俺が、同じ？あんな、慈母気取りの糞女鬼と同じ？匡近を殺した、あの鬼たちと、俺は同じーーー？




実「ふざけんじゃねェ、俺が鬼と同じ？俺は違う。俺はどうやってもアイツにこの道を歩んで欲しくねェだけだ。俺はアイツのためにーーー」

『・・・。









ーーー馬鹿にしてるの？』

実「はァ？何がーーー」


『馬鹿にしてるよ。鬼殺隊のことも、玄弥くんのことも。





”こんな道”だなんて・・・鬼殺隊は、血に塗られた、入ってはいけないようなところだと思ってるの？




確かに鬼殺隊は辛いし、死人は出るよ？でも、皆誇りを持ってる。鬼を殺すためになら死んでもいいって、覚悟をもって鬼殺隊に入ってる。




なのに、そんな奴らになっちゃダメだって、そんな玄弥くんの覚悟を踏み弄って・・・馬鹿にしているとしかいいようがない。』


実「じゃあどうしろっつうんだ！玄弥まで、玄弥まで死んだらーーーッ！」





たった一人の、大切な家族なんだ。





また、失うなら絶対に止める。それこそ、何をしたって。





『・・・鬼殺隊に入らなければ、玄弥くんは安心って思ってるかもしれないけど、それはただの願望だよ。鬼殺隊に入ってない人が襲われないなら、誰も犠牲にならなかった。それに、玄弥くんは”風柱の弟”。格好の人質でしょう？


どんなにさねみんが強くても、玄弥くんが弱ければ、人質としてさねみんがいない間に襲われることもあるかもしれない。


そしたら、絶対また自分を責めるでしょう？さねみんは優しいから。


私は、それでさねみんが俺が悪いって自分を責め続けて欲しくないの。勿論、これはただの”もしも”だけど、それが本当にならない保証はない。





・・・だから、ちゃんと考えて。





何時大切な人を失うかなんて、分かんないんだから。』

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