青い彼岸花？んなもん食った（（ ２

5日目〜時透無一郎〜　　２ ページ46

『・・・やっぱり柱のお家は広いんだね。小さいのに一人で掃除とか大変じゃないの？』

時「そんぐらい問題になんないでしょ。・・・というか、柱は屋敷をもらえるけどAはどうなの？」

『ん？あぁそれなら建築中だよ！蝶屋敷みたいに”月屋敷”って名前にして、どうせなら〜ッ！って大きい稽古所を沢山設計したんだ！大きい黒い柱がいっぱいついてるのとか、襖とか扉が動くとか面白い仕掛けつきですッ！』


言わずもがな、無限城を再現するつもり！あぁ〜本音言うとちょっと帰りたい・・・


時「何それ・・・どういう仕組みなの？」

『手動だよ、手動。皆に自転車らしきものをこいで動かす仕組み！』

時「自転車・・・？」


あれ、この時代って自転車ってあったっけ？前輪だけ大きい初期のものならあった気が・・・？


『あー今度実物見せて説明するよ。そろそろ出来るだろうから、どうせなら柱全員呼んで遊びたいなぁ〜・・・』

時「Aがいるなら行こうかな・・・」

『本当！？嬉し〜・・・あ、そういえば明日大丈夫だった？というか手紙の内容覚えてる？』

時「覚えてるよ。Aの継子を鍛えればいいんでしょ？名前は・・・何だっけ。」

『杏萌璃だよ、杏萌璃。私の継子なんだからちゃんと覚えてよ〜』

時「どうせ忘れるんだからーーー」

『そんなことないよ！私のことは覚えててくれたんでしょ！なら杏萌璃だけじゃなく、皆のことも思い出せるよ！絶対！』

時「・・・そうかな。」

『そうだよ！あ〜杏萌璃そういえば今何してるかな・・・？』









宇「遅い遅い遅い遅い、何してるの杏萌璃。意味分かんないんだけど！！まず基礎体力が無さすぎるわ！！走るとかいう単純なことがさ、Aの継子なのに出来ないの！？」

杏「うわああああ〜ッ！すみません”ん”ん”ん”〜ッ！」

宇「ハイハイハイ、騒がなくていいから。まだ休憩じゃねぇんだよ、もう一本走れ！」

杏「ひいいい〜ッ！私女なのに優しくない〜〜〜ッ！？せめて休憩はさせてくださいよ・・・ッ！」

宇「はん、これは愛の鞭ってやつだよ。俺の愛は休憩の何億倍も価値があるぜ？」

杏「そうかもしれませんけど、別の愛の伝え方でお願いしたいですうう〜〜ッ！」









『・・・何か苦労してそうだな〜・・・』


そういえば、柱稽古で明かされてなかった昨日の冨岡さんの訓練は、ただひたすらに勝負をするだけらしい。ずっと無言でいるので、休憩もアドバイスも何も言わないし、ただただ疲れたらしい。うん、ご愁傷様です。

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