青い彼岸花？んなもん食った（（ ２

カミングアウトおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ！ ページ19

冨「・・・A、水柱になれ」

全員「・・・え？」

し「ちょっと何言ってるんですか。確かにAさんは実力者ですが、水柱にだなんて・・・」

『そうですよ！確かに水の呼吸は使えますけど・・・冨岡さんに比べたらまだまだです！凪も勿論使えないですし・・・そもそも、鬼が柱だなんて鬼殺隊として示しがつかないですよ！』

冨「Aならできる。それに、鬼が柱でも構わない。何より、水柱が不在の今一刻も早く誰かが水柱にならないといけない」

し「またそんなこと言って・・・冨岡さんが水柱でしょう？」

冨「俺は水柱ではない。俺はお前たちと違う」

実「気に喰わねぇぜ・・・前にも同じこと言ったなァ冨岡。俺たちを見下してんのかァ？」

『それは違うと思います。・・・でも、不死川さんの言う通り言葉が足りないですよ。私を本当に水柱にさせたいなら、ちゃんと言葉にして全て話してください』


冨「・・・分かった。



ーーー俺は最終選別を突破していない。あの年に俺は俺と同じく身内を殺された少年・・・錆兎という宍色の髪の少年と共に選別を受けた。

十三歳だった。同じ年で天涯孤独。すぐに仲良くなった。錆兎は正義感が強く、心の優しい少年だった。

あの年の選別で死んだのは錆兎一人だけだった。

彼があの山の鬼を殆ど一人で倒してしまったんだ。錆兎以外の全員が選別に受かった。

俺は最初に襲いかかってきた鬼に怪我を負わされて朦朧としていた。その時も錆兎が助けてくれた。

錆兎は俺を他の少年に預けて、助けを呼ぶ声の方へ行ってしまった。

気が付いた時には選別が終わっていた。俺は確かに七日間生き延びて選別に受かったが、

一体の鬼も倒さず助けられただけの人間が果たして選別に通ったと言えるのだろうか。

俺は水柱になっていい人間じゃない。

そもそも柱達と対等に肩を並べていい人間ですらない。

俺はお前たちと違う。本来なら鬼殺隊に俺の居場所はない。


Aは錆兎と同じ、いやそれ以上の力で最終選別を突破した。A程の実力者なら、凪ぐらいすぐ使えるようになる。Aの実力は確かだし、お館様がその力を認めているのだから俺よりもAの方が水柱に相応しいに違いなーーー」









パアン









乾いた音が響き、頬を張り飛ばされる。覚えている。あの記憶と同じだ。









宍色の髪の狐の面を被った少年ーーー錆兎に、こうやって頬を叩かれたのは。









錆「ーーー先程から聞いていれば・・・何を俺の約束を忘れているんだ義勇！」

お館様も無惨とまた違う圧があるよね・・・笑顔の恐怖→←透き通る世界はとっくの昔に習得済みだぜッ！

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