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第一ピリオド、残り6分11秒。得点は、4対10。引き離すどころか、あたし達は桐皇学園の背中を追いかける形となっていた。分かってはいた。どのスコアを見ても100点以上の点数を叩きつけて勝っていることから正邦とは真逆の、超攻撃型チームだってこと。そしてそれは、大輝だけの力じゃないってことも。
桜井「スイマセン!!」
一体何に申し訳なく思っているのか、跳ぶとほぼ同時に放られるボール。あの9番のスリーが厄介。外れたとしても7番か6番がきっちりとリバウンドを取る。誰かのために動くとかそんなことはなくてもバランスの取れたチーム。そして個々の持つスキルのレベルが高い。そして癖も強い。うん、癖が強いんだよ。(2回目)
桐皇が超攻撃型個人チームだとするならば、誠凛だって負けてない。あたし達が桐皇と少し違うとこは全員一丸の超攻撃型チームだってこと。
大我が俊先輩のマークをしている4番にスクリーンをかける。そのタイミングで俊先輩が中に切り込む。そこに6番がカバーに入ってくるのを見て空いた凛先輩へパス。すぐに順平先輩がスリーラインまで走って、凛先輩は順平先輩が向かうであろう場所へ素早いパスを回す。それを受け取った順平先輩がリングへとボールを放ち、そのボールはきれいな弧を描いてネットを揺らした。
『ナイシュー!!』
順平先輩が打ったシュートに動揺することもなく、4番はエンドラインからボールを貰って前に走っている6番へとボールを投げた。観客席はザワザワしているけれどあたし達は決してヤバいなんて思わない。だってそこにはテツが居る。テツが跳んで、宙を舞うボールへと手をのばす。....が、
(((でも低ーい!!!)))
思わずスンッと真顔になった。どうやらテツはムキになっていたようだ。そしてなぜ6番に追いついて来たことであたしは安心したのだろう。テツの背が足りないことなんて分かってただろうが。(失礼)
そのとき、テツの後ろから走ってくる人が1人。その人はダンッと高く飛んで、宙を舞うボールを片手でかっさらった。
『ナイス尻拭ーい!!』
火神「誰だ今尻拭いっつったやつ!!!おわっと」
黒子「いて」
『...。』(目逸し)
聞こえてないと思ってたのに...。
高く飛んだ大我と、誰にも気づかれずに6番の後ろについて行っていたテツを見て必ず一度焦るはずなのに見た限り桐皇の選手たちが焦っていないのは敵となったあの情報収集の天才である友のせいだろうか。
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S(プロフ) - 最近黒子のバスケ見初めたんですけど、この小説めっちゃ好きで!本編と一緒に見てます!続き待ってます!気が向いたら更新してください🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (9月14日 17時) (レス) @page42 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 零さん» コメント、ありがとうございます!そうですね、もちろんこの作品もゆっくりですけど更新していく予定です。(心の中では)ですが私自身これから受験に入っていくので、もう少しだけ、待っていてくれるととても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月22日 16時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 他の作品の更新も嬉しいですが、この作品完結までやって欲しいです!とりあえず、赤司が好きなのでウィンターカップまでやって欲しいです😁更新楽しみにしてます! (2023年3月22日 15時) (レス) @page42 id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - アオバさん» コメントありがとうございます!分かりますいいですよね黒バス!今ちょっと迷走中なのでもう少し待っていていただけると幸いです。いつも読んで頂き、ありがとうございます! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 黒子のバスケ大好きなので、めっちゃ楽しいです!!無理をしないようにしてください…!更新待ってます! (2022年10月6日 1時) (レス) @page42 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年6月2日 20時