転生少女のバレーの世界奮闘生活【ハイキュー】

7☆* ページ8

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カバンから取りだしたあるものを持って研磨君のいる部屋まで再び走る。ズザァァっと止まったせいかまたびっくりしてたけど許してね、研磨君。そんな君も可愛いよ。(指ハート)




『トランプ、しない？』
「………え？」




そう、あたしが持ってきていたのはトランプである。……え？1人でトランプする気だったのかって？意外と独りで遊べるよ？七並べとか黒赤、ハート〜クローバー、A〜Kで順番を整えるとかいざとなったら真剣衰弱もできっかんね？トランプ舐めんな？




『2人でできるトランプがあるんだよ？スピードって知ってる？』




戸惑いながらも首を横に振る研磨君に少し優越感。だって研磨君でも知らないゲームをあたしは知っていたってことはあたしがゲームマスターだってことが確定したのだよ。(違う)


トランプを赤と黒に分けて両方とも別でトランプを繰る。そして簡単にスピードのやり方を説明していくと警戒していた研磨君も気になったのかソワソワしながら徐々にこちらに近づいてきた。




『______って感じで、先に手札が全部なくなった方が勝ち！どう？やる？』
「………1回だけ。」
『わかった、黒赤どっちがいい？(うおっしゃ釣れた！！！)』
「………黒。」




そんなこんなで始まったスピード対決。しかしながらあたしが勝つことは無かった。初めてやるはずなのに…そして頭脳は小一なはずなのに、研磨君の脳は健在であった。




「……あがり。」
『くっっっそ！！！もっかい！！』
「それ何回目だと思ってるの？」
『え？10？』
「なんでそれが何か？みたいな顔してるのかわかんないんだけど。」




そう、今のところ０勝10敗なのだ。ここはもう潔くゲームマスターの座を譲るべきなのだろうがあたしのプライドが許さないので絶ッ対渡さない。勝つまで寝させねぇぜ。




『でも研磨君は付き合ってくれるでしょ？』
「……はぁ。あと1回ね。」
『やりぃ！研磨君やっさしぃ！ありがとー！』
「俺は優しくなんか…『スピード！』えっ」




研磨君がなんか言ってた気がするけどまぁいいや。
少し研磨君が遅れながらも淡々と手札を少なくしていく。お互い出せなくなったらもう一度スピードって言って手札から1枚出して、また手札を少なくしていく。そして………




『___あがりｯｯ！！うおっしゃあ！！！』(必死)




残り1枚を研磨君より速く出してあたしが初めて勝った。フライング？なんだそれ庵ちゃん知らねぇなぁ！！(最低)




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