転生少女のバレーの世界奮闘生活【ハイキュー】

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「ナイスコース！」
「もう一本！！」



バレーボールが地面につく音が体育館に響く。



「なんというか…及川は吹っ切れたように見えますね。」
「うむ。」

『(岩ちゃんが喝を入れてくれたからね！)』(謎のふんぞり)



あれから乃川しゃんはあのスランプが嘘だったかのように調子が良くなった。もう素晴らしいほどにヘラヘラ及川しゃんが戻ってきた。バレーを教えて欲しい飛雄ちゃんには小一かと思わずツッコミたくなるような口調で突っかかり、何も教えようとしない。その度に岩ちゃんに怒られているのだが。



「庵ちゃん今の見た？！俺かっこよかった？！」
『あ、すみません見てません。』
「嘘でしょ庵ちゃんじゃあ次は「庵ードリンク無くなったー」ちょっと国見ちゃん今及川さん話して「おいクソ、次サーブ練」せめて川つけて岩ちゃん！！！」



そしていいプレーをする度にこちらを向いては犬のように褒めて褒めてと近づいてくる乃川しゃんはあたしの事を姉だと思ってるのかなんなのか分からないがただただ可愛い。けど認めたくは無いので顔には出さない。


理由はただ1つ、可愛いけど顔がいいからなんか腹たってくるからだ。(失礼)


罵倒され続ける日々だけど、それでも乃川しゃんと部員の信頼関係はとても厚いことがすぐに分かる。そして何より、以前より断然その笑顔の方が尊いや。




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「いよいよ3年は最後の大会だ。といってもこの大会は全国への通過点、全て出し切って勝て。」


「「はい！」」



練習に練習を積み重ねたあたし達はいよいよ岩ちゃん達3年生最後の大会へと差し掛かっていた。手元にあるトーナメントを見て当たるであろう対戦相手の所をたどっていくと幼馴染のいる千鳥山の文字が。思わず心を躍らせた。


家に帰れば今日も今日とて顔のいいマイマミー。おかえりと共にいつの間にか当たり前になった「夕くん来てるよ」という言葉にわかったーと頷いて、自分の部屋にへと向かう。



『ただい「庵ー！！」ぐぇ。』
「なぁみたか？！トーナメント見たよな！！」


ドアを開けたと同時に抱きついてきた夕。あたしは潔子さんのように華麗にビンタそして避けるなんてせず首を絞められるように夕を抱きとめた。そのままあたしの肩を揺らして俺ら試合で当たるぜー！！と目を輝かせているがあたしは口から輝くものが出てきそうだ。つーか君足だけであたしにしがみついてるけどどんな脚力してんの？？？？(純粋な疑問)

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