転生少女のバレーの世界奮闘生活【ハイキュー】

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「で、どこが分からないんだ？」
『え？』
「早く言えよ、教えてやっから｡」
『こ、ここ…。』



何が何だか分からないまま分からなくなっていた所を言うと､さらさらと分からなかった部分を解説してくれた｡分からなかった所がわかってスッキリしたのと、何より岩ちゃん説明上手すぎて驚いた｡


岩ちゃんの説明わかりやすすぎんか？？バレーのスコア書くために何個か本屋で立ち読み(ダメです)したけどそんなわかりやすい説明なかったぜ？？本だとズラズラ文が書いてあるだけで読むの萎える方が早かったよ？？



「この動画千鳥山の試合じゃねぇか。見に行ってたのか？」
『あー、幼馴染がこの中にいて…』
「へぇ、どいつだ？」



そんな話もしながらスコアを書き続けた｡分からなかった所がだいたいわかって、キリがいいとこまで来た。家で1人で悩むよりこっちでやった方が断然早かったな…｡



『いやぁー、助かりました！だいたいわかったんで、明日から1人でも出来そうです！』

「…おぉ」



何か言いたげな顔をして、小さく威勢のない返事をする岩ちゃん｡まるで数十分前のあたしのよう。どうしたんだよ岩ちゃん｡絶対あたし一人じゃできねぇとか思ってんの？？嘘でしょ岩ちゃん？？？(被害妄想)


あたしがどうかしたのかと聞きたげな顔をしていたのか頭をポリポリとかぎながら視線をあちこちにさ迷わせている｡なんだよう、言いたい事があるなら言って欲しいぞ気になるから｡



「……に………か？」



ぼそぼそと言わちゃんらしくないか細い声が聞こえた。ちゃんと聞き取れなくてへ？と声を出す｡



「〜〜！だから！！教えてやるからまたここでスコア書く練習しろよ！！！」
『……ま？』



先程とは全く違う声の大きさでそういった岩ちゃんに思わずまじで？という言葉を短縮してしまう｡あんぐり口を開くあたしから目を逸らして拗ねたように口を尖らせて嫌なのかよ、という岩ちゃん｡

……か、可愛い〜〜〜〜！！！(悶絶)



『い、いいに決まってるじゃないですか！むしろ教えてくれるんですか？！ありがとうございます！！！』

「なら良かった、ありがとな。」



こちらこそありがとうございます〜〜〜！！！(悶絶)(2回目)
嬉しそうにはにかむ岩ちゃんはもう優勝優勝プライスレス｡ちょっと上から目線な誘いだったのもまた良きだわ｡



その後まだ自主練を終えない及川しゃんを岩ちゃんが引っぱたいて強制的に終わらせ、女を1人で帰らせるわけねぇだろ、とイケメン発言を投下後ちゃっかり家の前まで送ってくれた。惚れさせに来てないか？と思った自分を許して欲しい｡

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