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「お前………。」
『いや、そのー、まだ書き方が曖昧というかーなんというかー、』
何故か低くなった声に、滝のように汗を流しながらオロオロと視線をさ迷わせる。や、やっぱりあれか、スコア全然書き方違うじゃねぇかってことか。いやでもこれ始めたの数日前だしさ、それにしては頑張ってない??あたし頑張ってると思うんだよ。がん、がんば、うーん、うん、頑張ってると思うんだ。多分。だから頼むから頑張ってると言ってくれ!!!(切実)
そんなことを考えながら目をあっちにこっちにしていると、突然岩ちゃんがノートから目を離してあたしを見た。え、何?目と目が合う〜♪って歌った方がいい??てか首折れるよ気をつけて???
「すげぇな、お前。」
『へ?』
望んでいたはずの褒め言葉なのに、突然過ぎて目を丸くする。そんなあたしを置いて岩ちゃんは褒め言葉に褒め言葉を重ねていく。
「この3年間、マネ希望はたくさんいたがここまで俺たちのことを考えて努力するやつ初めてだ。ドリンクもそれぞれ好みの味を聞いて、その味になるように色々入れてくれたり、タオルだってどうやったらこんなにふわふわになんだ?って思うほど毎日使いやすいし、他にも1人になって大変なはずなのにプラスでこうやって誰に言われた訳でもないのにスコアの付け方の練習をしてる。それに、」
『ちょ、ちょちょちょっと待ったァ!!!』(必死)
「?………なんでそんな顔真っ赤なんだ?」
いや真っ赤になるだろそりゃあ。みないでください、と言って顔を覆う。「熱でもあんのか?」なんていいながら近づいてこようとする岩ちゃんを片手で制しながらとりあえず熱はないっす、あい。なんて頼りない声を発した。ただでさえ褒められることになれてないのに推しに褒められるとか照れる以外にどんな反応ができんだよ誰か教えてくれ。(切実)
顔の赤みが引いた頃、とりあえず座ろうぜ?という岩ちゃんの言葉に賛成し、あたし達は狭い部室で小さな机を挟んで向かい合って座った。まだ岩ちゃんの顔を正面で見ると恥ずかしいので視線はあっちこっち色んな所をみてる。この日あたしは無自覚人タラシ発言の恐ろしさを知った。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます!!!性格明るめギャグ線高め夢主目指してます(笑)これからもよろしくおねがいします!! (2023年2月9日 11時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!何より主人公の性格と会話のテンポが最高でした! (2023年2月9日 10時) (レス) id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 驪乃さん» 私は知っているのです。トイレの前は危険区域だと。強敵が現れる危険区域、夢主だって強敵とはトイレの前で出会うのです。(意味がわからん) (2022年10月25日 0時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
驪乃(プロフ) - トイレの前で出会うは怖い奴!!!!もしや夢主は日向と同類!!!??そうか主人公繋がりだな!!!!非常に文面が煩くて申し訳ありませんとても反省しております。 (2022年10月25日 0時) (レス) @page48 id: 51416cb2de (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 将来レディーになるガールさん» いやもう何回でもして頂いてもろて!!!私がめちゃくちゃ喜んでもう踊り出しそう(ง ˙ω˙)ว (2022年10月22日 21時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年9月11日 20時