転生少女のバレーの世界奮闘生活【ハイキュー】

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名前も知らないような魚を2人で見つけたり、あたしがチョウチンアンコウの顔の真似をして研磨君にちょっと引かれたり(この時は泣いた)、イルカショーでイルカがジャンプした時に起こった水しぶきがもろ研磨君にかかって爆笑したり、その後も水族館内を色々と回った。推しと水族館行ける日が来るなんて思ってもなかったから凄く幸せだった。




『あ、夕になんか買って帰ろう。』




お土産屋でふと思い出した可愛い可愛い我が幼馴染の存在。夕何してるかなー。またおじいちゃんにしごかれてたりするんだろうなー。てか夕がバレーに出会う時っていつなんだろ。おじいちゃんの名言の時はバリボー持ってないからまだ会ってないとして……小3くらいかなー。




「何買うの？」
『ﾋﾟｷﾞｬ』
「……え？」
『研磨君！声かける時は声かけるって言ってくれないと！！！ビビるじゃん！！！』




何それ、と面倒くさそうな顔をする研磨君はここ2日であたしへの対応が雑になってきてる気がする。あたし達って会ったばっかだよね……？あれ？？(困惑)


研磨君の対応が雑になっているのは気の所為にして、今は夕へお土産を選ぼう。ここには色々なものがある。夕はどれにしても喜んでくれる未来は想像出来る。だからこそ困るのだ。今、夕はバレーに出会っていない。だからバレーボールのキーホルダーはなんか違う気がする。




『……あ、』
「？」




ふと視界に入ったもの。それは小さな立体のひし形がひとつついているキーホルダーだった。下に行くにつれて透明から赤のグラデーションになっていて、まるで夕を表してるように見えた。これにしよう。てかもうこれ以外見えない！！(一つに絞ったら他が見えなくなるタイプ)




『これ買ってくる！』
「ん。」




キョロキョロとお土産を見ている研磨君に一言告げて母さんから貰っていたお金と共にレジに持っていく。




「お使いかい？偉いねぇ。」
『あざーっす！！』




レジのおばちゃんへの感謝も忘れずに伝え、研磨君を迎えに行った。いい買い物が出来た気がする。夕、喜んでくれるといいなぁ。




「そういえばそれ自分の？」
『ううん、可愛い可愛い幼馴染にお土産！』
「ふーん。」




自分で聞いておいて興味なさげな反応をするのが研磨君なのでもう気にしないことにした。あたし達は帰るわよー、と言っている母の元へ進む足を早めた。


ちなみにこの日の夜もちゃんとスピード対決をしてボロッボロに負けました。(泣)

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