75☆* ページ27
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予想通り、夕達千鳥山は2回戦目を突破。そしてこちらも予想通りに、白鳥沢が上がってきた。そして2日目で一発目であるあたし達の試合は2:1できっちりと勝ち、決勝へと駒を進めた。
そして今は、夕達千鳥山と白鳥沢の試合を見ている途中である。
ジャパァンがいなくなった白鳥沢。弱くなっているのかと思いきや全くそんなことは無かった。体育館全体に響く応援の声は、ほとんど白鳥沢へのものだ。
「ちょっとは弱くなっててもいいはずだろ…。」
「ウシワカの抜けた穴なんてまるでねぇじゃねえか。」
「1番近くでウシワカを見てきたヤツらだ。その分レベルも高ぇんだろ。」
『恐ろしきウシワカの遺産…。』
「死んでねぇよ。」
ﾄﾞｺﾞｫｵｯと音を立てて夕達のコートに振りかざされるスパイクに思わず自分の腕をさする。あんなの取れたらすげぇよ。だってあの日(72☆*参照)の飛雄ちゃんのサーブみたいな強さのスパイクがリベロがいても×5、いなかったら×6になんだよ？？？え、想像するだけで痛い。(震え)
あたしが白鳥沢のスパイクの威力に震えている中、そのスパイクを何度も上げる人が1人。
「ｯカバー頼む！」
「あいつまた上げたぞ。」
「あいつって確か庵の幼なじみじゃなかったっけ？」
『ゆーうー！！！！』
夕は本当に昨日今日と調子がいいみたいだ。まるで今までの努力が今日この時のためであったかのように、何本もファインプレーを見せている。
現在既に1セット取られていて、得点ももう白鳥沢は20点台に乗っているのに千鳥山は一桁。それでも夕は、夕達は、まだ諦めていない。
ボールがコートに叩きつけられる、音がした。
結果勝ち上がったのは、白鳥沢だった。夕が何度上げても、何度スパイクを打っても目の前に現れるのは大きな壁。千鳥山の方は全く決まらないのに、軽々と決めてくるスパイク。ようやく打てたスパイクも、軽々とあげられる。
涙を流す者もいれば、泣くのを我慢するように上を見る者や、悔しそうに顔を歪める者、そして、泣くことなく、悔しそうに顔を歪めることなく、何かを決意したように、コートを見つめる者もいた。
「庵、行くぞ。」
『あーい。』
泣く理由は、喜びか、悲しみか。
今度はあたし達の番だ。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます！皆さんに楽しんでいただけるよう製作中なので少々待っていてください！ (2023年3月14日 6時) (
レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月14日 6時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます！！パート１でもコメントしてくださって...本当に感謝しかないですｯ！！！ (2023年2月9日 12時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - ハイキューの世界観に夢主ちゃんがハマり過ぎて面白いです！ (2023年2月9日 11時) (レス) @page42 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントあざまぁぁっす！！ (2023年1月23日 19時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年10月29日 18時
