67☆*ー夜久side ページ18
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『さっき軽く指やってますよね、テーピング巻くんで、指出してくださーい』
『〜先輩足止まってますよー動かしていきましょー』
「っ！なんでバレて…」
『バレバレっすよー…あ！〜先輩ナイスー！』
「すげぇ…」
バタバタと体育館中を走り回る今日1日限りのマネージャーに、小さく本音が零れる。先程作った庵手作りのドリンクは、先輩達にもすごく好評で、いつもより減りが速い。
「まさかここまですげぇとは思ってなかったわ。」
「黒尾…お前知ってたんじゃなかったのかよ？」
「いや、全然。」
庵なら大丈夫だろと思ってはいたけど、ここまで完璧だとは思わなかったわ、と庵を見て黒尾は笑った。
部員の負傷にはいち早く気づき、テーピングの手際もいい。休憩が終わるタイミングですぐさまドリンクがなくなってないか確認を欠かさず、なくなりそうであればすぐに作りに行く。褒めるところはしっかり褒めて、少しでもサボったりダメたところがあったりすればすぐに気づいて注意。中2でこれ程仕事ができるマネージャーは見たことがない。そして何より…
「庵ちゃん庵ちゃん、今の俺やばかったくね？！」
『いやもうバカかっこよかったっす！うえーい！』
「うえーい！」
この短期間で部員との距離をずっと前から一緒にやっていたかのように縮める社交性。
初め会った時、というか庵と目が合った時、俺は心を奪われた。あぁ、これが一目惚れかと思うほど。白い肌、二重でぱっちりと開かれた紺色の目、肩につかないほどのさらさらとした髪、全てがどストライク。どんな子なんだろう、少しワクワクしていたのに…
"あたしの美貌に気がついたか。"
まさかのナルシスト。そのあとも興味が湧いた方にフラフラどっか行くわ妙にテンション高いわで結論変人なんだとわかった時はもう切実に俺の気持ちを返して欲しくなった。本当に。
『夜久せんぱーい、ドリンクどぅーぞー？』
「…………はぁ…。」
『え、なんです？そのため息。何なんですその目。喧嘩売ってます？？』
やります？え？ゴング鳴らしちゃいます？？と拳を握る庵を無視して庵がくれたドリンクを口に入れる。…くっそ、うめぇし。それがまたムカつくわ。
『あ、そういえば、』
先程までの喧嘩するか？みたいな空気はどこへやら。突然庵は思い出したように声を出した。またくだらねぇ事でも言うんだろうな、と言葉を流そうとドリンクを再び口に含んだ時だった。
『さっき、かっこよかったですね！』
「ぶっふぉ！」
予想外の言葉に俺は含んでいたドリンクを吹き出した。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます！皆さんに楽しんでいただけるよう製作中なので少々待っていてください！ (2023年3月14日 6時) (
レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月14日 6時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます！！パート１でもコメントしてくださって...本当に感謝しかないですｯ！！！ (2023年2月9日 12時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - ハイキューの世界観に夢主ちゃんがハマり過ぎて面白いです！ (2023年2月9日 11時) (レス) @page42 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントあざまぁぁっす！！ (2023年1月23日 19時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年10月29日 18時
